【リーグワン】劇的トライで東芝ブレイブルーパス東京の首位確定!粘る横浜キヤノンイーグルスに完勝。

■NTTリーグワンD1第18節・5月10日@秩父宮ラグビー場(東京)
【BL東京 49-28 横浜E】
3トライ差以上のボーナスポイントを得て勝利すればレギュラーシーズン1位を確実にする東芝ブレイブルーパス東京と、プレーオフ出場の可能性が潰えた7位、横浜キヤノンイーグルスの対戦。この試合が引退試合となるイーグルスのFL嶋田直人はゲームキャプテンとして先発出場した。
序盤から試合を優位に進めるブレイブルーパス。前半9分に敵陣22mライン手前までボールを進めると短いパスを素早くつないでCTBセタ・タマニバルがクリーンブレイク、そのままトライゾーン左中間まで走りきり先制トライをマークした。SOリッチー・モウンガが難なくコンバージョンを決めてブレイブルーパスが7点を先取する。
17分にもトライライン前のスクラムからSH杉山優平が単騎で持ち込んで2本目、27分にはラインアウトからの展開でPRタウファ ・ラトゥが守備網を突き破り3本目のトライを奪い、ブレイブルーパスがリードを21点に広げた。
ビハインドのイーグルスも反撃開始。32分、クイックスローから右に展開するとWTB松井千士が空いたスペースに走り込んで追撃のトライを決める。この日インサイドCTBで先発の田村優がコンバージョンを通して7点を返した。さらに37分にはキャリーバックを誘って得た5mスクラムから、田村優がトライラインを越えて7点差まで迫った。
ブレイブルーパスはその後のアタックでトライゾーンまで侵入するもグラウンディングが認められず。このまま前半が終了し、21-14でブレイブルーパスがリードする展開でハーフタイムを迎えた。
後半に入ると再びブレイブルーパスが流れをつかむ。4分にラインアウトからの展開でFLシャノン・フリゼルがダブルタックルを弾いてトライ(G)。13分にもCTBロブ・トンプソンのゲインから左でパスを受けたFB豊島翔平が中盤からトライゾーンまで駆けて、またも3トライ差をつけた。
プライドを見せたいイーグルスも攻勢をかけ、幾度も敵陣22mライン内に侵入。31分にアタックが実を結び、CTBジェシー・クリエルのトライ(G)で7点を返した。(21-35)
そこから両チームが1トライ1ゴールを加えてゲームの最終盤へ突入。「勝ち点5」まであと1本のブレイブルーパスは、イーグルスがこぼしたボールをWTB森勇登がキックで前へ運びトライまで持ち込んだかに見えたが、TMOでこのプレーの前にブレイブルーパスのノックフォワードが確認されてノートライに。しかしイーグルスのジェシー・クリエルによる森へのノーボールタックルも同時に確認されたことで、ブレイブルーパスがペナルティを得た。(クリエルはイエローカード)
仕切り直しのラインアウトからモウンガがトライゾーンの右にキックパス、競り勝ったWTB桑山聖生がそのままグラウンディングしボーナスポイントを確実にするトライをゲット。49-28で勝利したブレイブルーパスがレギュラーシーズン首位を決めた。
ブレイブルーパスのキャプテン、リーチ マイケルはホストゲームで実施している交流イベント「ファミリーロード」が今季最後の開催となったことを名残惜しそうに語り、「また最後に優勝して、皆さんに会えるのを楽しみにしています」とファンとの再会を約束した。