【リーグワン】コベルコ神戸スティーラーズが苦しみながら勝利掴む。浦安D-Rocksに33-20。

■NTTリーグワンD1 第15節・4月12日@ゼットエーオリプリスタジアム(千葉)
【神戸S 33-20 浦安DR】
前節で東芝ブレイブルーパス東京に大敗を喫したコベルコ神戸スティーラーズが、苦しみながら勝利を掴んだ。前半は7-12とビハインドで終えたが、後半に逆転。33-20で最下位の浦安D-Rocksを破った。
互いに敵陣でアタックする機会を作りながらスコアできなかった立ち上がり。前半18分、相手のシンビンで数的優位だったホストの浦安が均衡を破った。
攻守の切り替えからCTBサム・ケレビ、FBイズラエル・フォラウと連続でオフロードを通し、WTB松本壮馬がトライゾーンに入った。
自陣深くでの相手の攻撃を凌いだ27分には、ラインアウトからパス1本でCTBケレビが突破。12-0とリードを広げた。
神戸の反撃は37分。相手の反則からエリアを進め、敵陣深くで粘り強く体を当てる。14フェーズ目、CTBマイケル・リトルがゴール前に迫ってボールを浮かせ、反応したCTB李承信がトライラインを割った。
その後も敵陣22メートル内に侵入したが、最後は落球。7-12でハーフタイムを迎えた。
神戸は後半開始までにフロントロー3人を入れ替え、PR具智元などを投入して巻き返しを図る。早速スクラムで優位に立ち、4分に逆転した(LOブロディ・レタリックのトライ)。
モメンタムが生まれた神戸は、3分後にも相手の連続したペナルティを起点にゴール前まで迫り、FLソロモネ・フナキがトライゾーンを陥れた(19-12)。
浦安は規律の乱れからその後も自陣での戦いを強いられる。神戸もミスを重ねてスコアボードの動かない時間帯が続いたが、18分には直前に反則の繰り返しで数的優位となり、WTB松永貫汰がシーズン11トライ目を挙げた。
12-26と離されたが、浦安も追い上げた。22分、相手のパスミスで攻守が切り替わると、途中出場SO田村熙が意表をついて右奥へ浮かす。全速力で駆けたWTB松本が掴み、2トライ目をマークした。
17-26と9点差とした29分には相手ボールスクラムで強烈なプッシュ、相手のペナルティを誘い、3点に変えた(SO田村のPG)。
浦安20-26神戸。1トライ1ゴールでリードが入れ替わる緊迫した時間帯。しかし、地力を見せたのは神戸だった。33分に15フェーズを重ね、最後はFLフナキが自身の誕生日を祝う2トライ目を奪取した。
最終スコア33-20でノーサイドを迎えた。
2試合ぶりの勝利で5位をキープした神戸のデイブ・レニーHCは、「前半はエナジーがまったくありませんでした。自陣で過ごす時間が長く、ボールを持ってもあまりの速さで相手に渡していました。しかし、後半はセットプレーでプレッシャーを与え、前半よりも我慢強く戦えたのでスコアに変えられました」と試合を振り返った。
3連敗を喫した浦安のグレイグ・レイドローHCは、「残念な試合結果で内容もよくありませんでした。後半は15分間で7つのペナルティをしてしまい、それが敗因となってしまいました」と語った。