【スーパーラグビー】ついにクルセイダーズが首位浮上。敗れたチーフスと順位が入れ替わる。

「スーパーラグビー・パシフィック2025」第9節は4月11日に2試合がおこなわれた。前節終了時点での2位・クルセイダーズがハリケーンズに勝利し、1位・チーフスがワラターズに敗れたため、順位が入れ替わった。
【クルセイダーズ 31-24 ハリケーンズ】
@スカイ・スタジアム(ウェリントン)
ホームのハリケーンズが前半9分にラインアウトの展開からCTBピーター・ウマガ=ジェンセンが相手ディフェンスを突破し先制トライ(G)をマークする。クルセイダーズは13分のラインアウトモールからのトライ、16分のLOスコット・バレットのラインブレイクからパスを受けたHOイオアネ・モアナヌの連続トライ(G)ですぐに逆転した。(12-7)
ハリケーンズは22分のPGでビハインドを縮めた後もテリトリーを優位に進めるも、クルセイダーズは31分にラインアウトから乱れたボールを拾ったSOジェームズ・オコナーが移籍後初トライ(G)をマークしリードを広げる。(19-10)
その後もクルセイダーズはハリケーンズのアタックを抑えながら2トライ1ゴールを加えて、後半12分までに31-10と大きなリードを得た。
ボールキープを続けてきたハリケーンズのアタックが後半25分に実を結ぶ。トライライン前のペナルティからクイックタップでNO8ピーター・ラカイがトライ(G)をマーク。さらにクルセイダーズに2枚のイエローカードが出ていた33分にもピーター・ウマガ=ジェンセンが中央突破しトライ(G)を奪い7点差に迫る。
勢いに乗るハリケーンズは80分を越えて獲得したペナルティをタッチに蹴って敵陣深くまで侵入。しかし守るクルセイダーズがラインアウトモールからターンオーバーに成功し、フルタイムを迎えた。
31-24で勝利したクルセイダーズは勝ち点28(6勝2敗)とし、今節のチーフスの結果をもって首位に浮上した。ハリケーンズは勝ち点16(3勝5敗)で暫定7位。
【ワラターズ 21-14 チーフス】
@アリアンツ・スタジアム(シドニー)
序盤はチーフスがボールをキープしアタックを重ねるが、ワラターズが強固なディフェンスで決定機は作らせない。スコアが動いたのは前半19分、右サイドへの展開でパスを受けたFBジョセフ=アウクソ=スアリイが2人のタックルを受けながらチーム加入後初となる先制トライ(G)をマークした。
24分にも中盤での突破からパスを受けたWTBトリストン・ライリーがトライゾーンにグラウンディングし、ワラターズが14点のリードを奪う。
チーフスは30分に左サイドをブレイクしてWTBレロイ・カーターのトライ(G)を返すが、35分にCTBギデオン・ランプリングがヘッドコンタクトでイエローカードを受ける。
数的有利のワラターズは後半5分に自陣トライライン付近でのターンオーバーから約100mを駆け上がるカウンターアタックで、SHテディ・ウィルソンがチーム3本目のトライ(G)を決めた。
12分、FW戦で押し込んだチーフスはFLサミペニ・フィナウのトライ(G)で追撃する。以降も終盤にかけてアタックを重ねるが、ワラターズのディフェンスが耐え抜き21-14で勝利を収めた。
ワラターズは勝ち点21(5勝3敗)で暫定4位につける。敗れたチーフスはボーナスポイントを得て勝ち点27(6勝2敗)とするも首位陥落で暫定2位となった。