【HSBC SVNS】サクラセブンズ、シンガポール大会は5位。シリーズ総合成績は過去最高の5位でフィニッシュ。

7人制ラグビー(セブンズ)最高峰のワールドシリーズ「HSBC SVNS 2025」のレギュラー大会の最終第6戦、シンガポール大会が4月5日から6日の2日間おこなわれた。女子日本代表“サクラセブンズ”はプールBで1勝1敗で2位となり、進出した5位決定戦トーナメントで勝ち上がり5位となった。サクラセブンズのシリーズ6大会の総合順位は過去最高の5位となり、HSBC SVNSのコアチーム残留が確定した。
シンガポール大会は3チーム×4プールというフォーマットで、シリーズ5戦を終えて総合6位の日本はプールBに入った。1日目の初戦は総合12位のスペインと対戦。前半3分、ペナルティの素早いリスタートから大谷芽生が中央を突破し先制トライ(G)を挙げる。7分には2本目のトライを奪った三枝千晃がイエローカードを受けて2分間の一時退場となるも失トライを1本に抑え、戻ってきた三枝千晃が再びトライを挙げるなど得点を重ね24-12で1勝目をつかんだ。
2戦目は総合2位・オーストラリアの圧力を受け自陣に釘付けにされ、前半で4トライ1ゴールを奪われる。後半、イエローカードによる数的不利の中で6分に堤ほの花がトライを決めるも、得点はこの1本に留まり5-43で敗れた。
プールBで1勝1敗、2位となった日本は2日目の5位決定戦トーナメントに進出。準決勝で対戦した総合8位のイギリスには日本が深い位置まで攻め込むもラインブレイクから2本連続でトライを奪われる展開に。前半ラストプレーで大谷芽生がトライ(G)を返し、さらに後半2分に谷山三菜子が中央を突破しトライゾーンに飛び込んで逆転。その後も攻勢をかけて大谷芽生が3本目のトライをマークし21-12で逆転勝利を挙げた。
決勝の相手は総合10位の中国。前半3分に先制トライを許すも、直後に松田向日葵が自陣からのクリーンブレイクし奪ったトライ(G)で逆転する。さらに前半ラストプレーで堤ほの花がトライゾーン中央にグラウンディングし14-5とリードしてハーフタイムを迎えた。後半に1トライ1ゴールを失うも、今大会のキャプテン永田花菜と石田茉央のトライを重ねた日本が26-12で勝利し、シンガポール大会を5位でフィニッシュした。
この結果により今大会で12ポイントを加えた日本は全6大会で64ポイントを挙げ、ワールドシリーズ過去最高順位の5位となった。8位以上となったことで、5月3・4日に開催されるロサンゼルスでのグランドファイナル出場と来季のコアチーム残留が確定した。
兼松由香HCは「香港大会の結果でグランドファイナル初出場が決定しましたが、選手たちはより高みを目指して1戦1戦ハードワークしてくれました。パース大会と同順位ではありますが、総合順位を一つ上げ、選手たちの成長をプラスした『5位+』と受け止めています」とコメントし、これまでの取り組みとパフォーマンスを評価した。
シンガポール大会で女子はニュージーランドが3大会連続優勝、男子はフィジーが第1戦ドバイ大会以来の優勝を果たした。総合成績の首位は、女子がニュージーランド(116点)、男子はアルゼンチン(104点)という結果になった。