横浜キヤノンイーグルスのマシュー・フィリップが今季限りで退団へ。ワラターズと2027年まで契約。

オーストラリア協会(RA)は4月6日、横浜キヤノンイーグルスに所属するLOマシュー・フィリップが今季限りで退団し、2027年シーズン終了までワラターズと契約すると発表した。
オーストラリア代表キャップ31を持つ31歳は、2023年のW杯を戦った後、イーグルスに加入。
199センチ、115キロの長躯を生かしたプレーと献身的な動きで、昨季から1試合を除く全試合に先発している。
今回の契約で、フィリップがワラターズおよびワラビーズで今夏にブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズと対戦する資格を得た。2027年の自国開催のW杯出場を目指すことも意味する。
「帰国できて嬉しいです。来年、ニューサウスウェールズ州を代表して家族、友人、サポーターの前でプレーできることを本当に楽しみにしています」とコメントした。
「日本での時間は、自分のプレーを磨き、フィールド外で成長し続ける素晴らしい機会でした。この経験を持ち帰り、オーストラリアのラグビーに再び貢献したいという意欲があります」
「近い将来、地元で本当に大きなイベントがいくつかあり、ぜひ参加したいと思っています。そのための最高の機会を得られるよう、一生懸命努力します」と続けた。
フィリップは2016年にウェスタン・フォースに加入。翌年に横浜での日本代表戦でワラビーズデビューを果たした。
2018年にはメルボルン・レベルズに移り、2020-2021シーズンはフランスのポーでもプレー。スーパーラグビーでは通算70試合以上出場している。
しかし、フィリップはワラターズでのプレーを夢見ていたと、ダン・マッケラーHCは語った。
「彼はシドニー出身で、ワラターズとスカイブルーのジャージーに非常に情熱を注いでおり、ニューサウスウェールズ州でプレーすることが彼の夢でした」
RAのハイパフォーマンスディレクターであるピーター・ホーンはこう付け加えた。
「現在、海外にいる選手たちが母国でゴールドジャージーを代表したいという希望を表明しているのはとても心強いです」