国内 2025.03.30

【リーグワン】アクシデント乗り越えたコベルコ神戸スティーラーズ、3点差でブラックラムズ東京に勝利。

[ 編集部 ]
【リーグワン】アクシデント乗り越えたコベルコ神戸スティーラーズ、3点差でブラックラムズ東京に勝利。
前半32分、追撃のトライを決めた李承信[神戸S]©︎JRLO

■NTTリーグワンD1第13節・3月30日@秩父宮ラグビー場(東京)
【神戸S 27-24 BR東京】

 プレーオフ出場圏内6位以上を目指す、試合開始前時点で9位のリコーブラックラムズ東京が、5位のコベルコ神戸スティーラーズをホストゲームに迎えた。満開の桜が咲き誇る秩父宮ラグビー場で展開された接戦は、3点差でスティーラーズが勝利を収めた。

 スティーラーズは当初試合メンバーに入っていたLOブロディ・レタリックとタリロトゥ・ファカトゥロロが急遽欠場、さらに試合でも開始早々WTBアタアタ・モエラキオラが脳震盪となりフィールドを去るアクシデントに見舞われる。

 スコアが最初に動いたのは前半13分。ブラックラムズはポールの目前でペナルティを奪うと、クイックタップからフェーズを重ねてNO8ブロディ ・マクカランがポールの左に飛び込みトライをマーク。FBメイン平のコンバージョンも決まり7点を先制した。

 その後も攻勢をかけるブラックラムズは28分に流れるようにパスをつないで右サイドを突破し、LO山本嶺二郎がトライゾーン中央まで走り切って14点を先行する。

 この前のプレーでスティーラーズのLO小瀧尚弘がヘッドコンタクトによるイエローカードを受け10分間の一時退場に。数的不利となったスティーラーズだが、ここから得点を重ねていく。

 32分にトライライン前でディフェンス突破したCTB李承信がポールの左際に飛び込み、SOブリン ・ガットランドがコンバージョンを決めて7点を返した。35分にはブラックラムズに攻め込まれる中でLOジェラード ・カウリートゥイオティがイエローカードをもらい両LOが一時退場となるも、38分にラインアウトからの展開でHOジョージ ・ターナーがクリーンブレイクしトライ(G)、同点に追いついた。

 勢いの乗ったスティーラーズは前半ラストプレーでPGを沈めて逆転。17-14のリードを奪ってハーフタイムを迎えた。

 後半7分、ブラックラムズが右サイドを突破しトライを逆転トライを奪ったかに見えた。しかしこの前のプレーでFLリアム・ギルにヘッドコンタクトがあったという判定でイエローカードを受け、トライもキャンセルとなる。

 スティーラーズはこのペナルティキックを左サイドのタッチに出し、8分にラインアウトからの展開でSOブリン・ガットランドがトライ(G)をマーク、13分にもPGを決めてリードを広げた。(27-14)

 追うブラックラムズはFLマイケル・ストーバーグのビッグゲインから敵陣深くに侵入、続くフェーズでストーバーグ自らが右中間を押し込んで24分に5点を返す。

 以降の時間帯でもブラックラムズはチャンスを作るが、得点を重ねられぬまま残り時間と体力を消耗していく。80分を越えてホーンが鳴った直後、敵陣でのセンタースクラムから右サイドを突破しSO中楠一期がトライゾーンに飛び込み、3点差まで迫ったところでフルタイムを迎えた。

 スティーラーズのキャプテン、李承信は「13人でスコアできたり自分たちが目指すラグビーができている時間帯は相手を圧倒できていましたし、精度と規律が改善できればより一層強いチームになれると思います」と、厳しいゲームの勝利から得た気付きを語った。

 27-24で勝利したスティーラーズは7勝6敗・勝ち点37とした。一方敗れたブラックラムズの戦績は4勝9敗、7点差以内の敗戦によるボーナスポイント1点を加え勝ち点を22としている。

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