【全国高校選抜大会・準決勝】第1試合は桐蔭学園が快勝。御所実を17-0で下す。

■第26回全国高校選抜大会 準決勝・3月29日@熊谷ラグビー場(埼玉)
【桐蔭学園 17-0 御所実】
冷えた熊谷ラグビー上での雨中戦。桐蔭学園が17-0で御所実に快勝、2年ぶりの決勝進出を決めた。
互いにハンドリングエラーやミスが相次ぐ中、先に好機を得たのは御所実だ。
SO中俣翔太のキックでエリアを進め、敵陣ゴール前に迫る。
PR藤井威吹がトライラインを越えたが、グラウンディングは阻まれた。
その後もキックチャージなどで敵陣での攻防を続けたがスコアできなかった。
先制トライを挙げたのは桐蔭学園だ。17分、SO竹山史人がトライゾーンへボールを転がして5メートルスクラム(右中間)の機会を得ると、連続攻撃から最後はHO堂薗尚悟が抜け出した。
27分にはCTB古賀啓志の突破で敵陣深くに入り、再び22メートルライン内の右中間スクラムを引き出す。
左に展開し、WTB西本友哉がフィニッシュ。10-0とリードを広げた。
古賀は前半終了間際にもラインブレイクを起点にPGの機会を得たが、これは右に逸れて10ー0でハーフタイムを迎えた。
後半も雨に見舞われ、ボールが手につかない展開が続いた。
御所実はドライビングモールで20メートル近く前進するシーンも作ったが、スコアまで持っていけない。その後はジャンパーのキャッチやスローのミスも重なった。
終盤までスコアは動かず、均衡を破ったのはまたも桐蔭学園だった。
22分、相手のパスミスを逃さずに敵陣で確保すると、すかさずキックで裏へ転がし、5メートルスクラムを引き出す。FWでの局地戦を制し、HO堂薗が2トライ目を挙げた。
17-0とセーフティーリードを奪い、試合終了までも敵陣での攻防を続けた。
藤原秀之監督は、「立ち上がりは御所の時間帯が続き、本来であれば2トライは取られていたでしょう。相手のミスに助けられた。ラッキーだったと思います」と勝っても表情は険しかった。
31日のファイナルは京都成章との対戦が決まった。
2016年度と同じ決勝カードで、当時は42-12で制している。