【全国高校選抜大会・準決勝】京都成章が東福岡に快勝!8大会ぶりの決勝進出を果たす

■第26回全国高校選抜大会 準決勝・3月29日@熊谷ラグビー場(埼玉)
【京都成章 22-5 東福岡】
全国高校選抜大会準決勝の第2試合は、準々決勝で価値の高い勝利を収めたチーム同士の対戦。大阪桐蔭を後半ロスタイムの劇的なトライで降した東福岡に対し、京都成章は地元のライバルである京都工学院を振り切った。ともに勢いに乗るだけに接戦が予想されたが、攻守に高い集中力を見せた京都成章が22-5で快勝を収めた。
先にスコアを動かしたのは東福岡。お互いに何度かチャンスをつかんだあとの前半19分、敵陣ゴール前でのラインアウトを起点にモールで一気になだれ込む。最後はHO早坂悠吾が押さえ、5点を先制した。
その5分後、京都成章が同じ形で反撃の狼煙をあげる。敵陣22メートル線のすぐ内側で得たラインアウトを確保すると、すぐさまモールを形成。巧みにドライブさせて約20メートルを押し込み、同点に追いつく。
前半ロスタイムにも同様の形で敵陣トライライン間近まで前進。HO米本啓太朗が飛び込み、10-5とスコアをひっくり返してゲームを折り返した。
逆転を目指す東福岡は、後半開始からCTB藤野桜生に代わって1年生の橋場璃音を投入する。そのルーキーの好キックでエリアマネジメントを修正。ボールを持てば一定の攻勢は見せたものの、ペースを取り返すには至らない。
対する京都成章は「ピラニアタックルの復活」をテーマに、持ち味の堅守を披露。ボールキャリアに対して上下同時に突き刺さり、相手の勢いを止める。またルーズボールへの反応もよく、ディフェンスで主導権を握り続ける。
アタックにもリズムとテンポが生まれ、12分に追加点を奪う。またもラインアウトモールを起点に米本がハットトリックを達成。ゴールも決まって17‐5と突き放す。24分にはミスマッチを狙った、敵陣深くへのハイパントをきっかけに仕掛け、CTB森岡悠良が左コーナーに走り込んで勝利を決定づけた。
最終スコアは22-5。チームを指揮する就任2年目の関崎大輔監督は、「近畿大会ではモールが押せなかった。選手とコーチが作りあげたものが成果として出てうれしい」と頬を緩めた。
選抜では8大会ぶり2度目の決勝進出を果たした京都成章。初ファイナルの年と同様、桐蔭学園と優勝を争う。