【シックス・ネーションズ】イングランドが1点差の逆転勝利でフランスを下す。初先発のSOフィン・スミスがPOTM。

■シックス・ネーションズ2025
／2月8日＠アリアンツ・スタジアム（トゥイッケナム）
【イングランド 26－25 フランス】

ラグビー欧州6カ国対抗戦「シックス・ネーションズ」
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　初戦でアイルランドに5点差で敗れたイングランドが、ウエールズを完封する快勝スタートを切ったフランスをトゥイッケナムに迎えた。

　フランスは優勢に立ちながら要所でハンドリングエラーが重なり、スコアが動かぬまま時間が流れる。前半30分、乱れたボールを拾ったフランスのSHアントワンヌ・デュポンが左に展開し、内からフォローに走ったWTBダミアン・プノーのグラバーキックをキャッチしたWTBルイ・ビエル=ビアレが左スミにグラウンディング。FBトマ・ラモスが鋭い角度からコンバージョンを決めてフランスが7点を先制した。

　追うイングランドも徐々にラインを上げていく。トライライン前でフェーズを重ね、36分にCTBオリー・ローレンスが中央でフィニッシュ。この試合でFBに入ったマーカス・スミスのゴール成功で同点に追いつき、前半は7－7のイーブンで折り返す。

　後半に入り、フランスが10、16分のPGで6点を勝ち越してから試合の展開が激しく動く。

　イングランドは18分にSOフィン・スミスのキックパスをキャッチしたWTBトミー・フリーマンが右中間でトライラインを割り1点差に迫ると、21分にフランスのWTBダミアン・プノーが右スミに飛び込み引き離す。（18－12）

　30分、敵陣深くのラインアウトからPRフィン・バクスターが左中間を押し込むトライ（G）でイングランドが逆転すると、フランスはボールが乱れながらも前進し、35分にルイ・ビエル=ビアレが左サイドを抜けて2本目のトライ（G）をマーク、再びリードを戻した。（25－19）

　6点ビハインドのイングランドが終盤に圧力をかける。敵陣でのスティールから左サイドに蹴り出しラインアウトを選択、モールのドライブから右方向に展開し、途中出場のエリオット・デイリーが中央でラインブレイクして39分に勝利を呼び込むトライを決めた。フィン・スミスのコンバージョン成功でスコアを26－25としたイングランドが1点差の逆転勝利を収めた。

　プレーヤー・オブ・ザ・マッチは初めて先発SOに起用された22歳のフィン・スミスが選ばれた。4トライのイングランドは今大会初勝利でボーナスポイント1点を含む勝ち点5を獲得。7点差以下で敗れたフランスはボーナスポイント1点を得ている。