【リーグワン】スピアーズがイーグルスに逆転勝利。BP得て勝ち点24に
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2月8日のリーグワン第7節・交流戦、ともに連勝中の横浜キヤノンイーグルスとクボタスピアーズ船橋東京ベイの上位3・4位対決はスピアーズが逆転勝利を収めた。
開始早々の3分に先制トライを決めたのはイーグルス。22メートルライン手前のマイボールスクラムからフェーズを重ねて、斜めに走り込んできたFL嶋田直人がパスを受け取ると、そのままトライラインを越えた。
開始7分にはスピアーズがスクラムでコラプシングのペナルティを奪い、PGをSO押川敦治が決めて3―5とする。ここから膠着状態に。強風の影響もあり、両チームともハンドリングエラーやパスの乱れが重なり、敵陣に攻め込むものの、チャンスをものにできない時間帯が続いた。
前半30分を過ぎてようやくスコアが動く。イーグルスが素早いパス展開で相手ディフェンスからペナルティを奪うと、PKからトライライン際のラインアウトを起点に攻め立て、ボールポスト下でできたポイントから右サイド前方にスペースが空いたところをSHファフ・デクラークが見逃さずパスアウト。LOマシュー・フィリップがトライエリアに飛び込んだ。
その後は互いにペナルティが重なりスコアに至らず、12―3でイーグルスがリードして折り返す。
後半序盤は互いにトライを1本ずつ取り合い、15分にはスピアーズがPGを得て19―11と点差を縮める。
ここからスピアーズの反撃が始まる。20分にWTBハラトア・ヴァイレアがこの日2本目のトライを決めて16―19。3点差に迫られたイーグルスがすぐにPGを返して22―16としたものの、直後に再びWTBヴァイレアがトライ。自らコンバーションキックも決めて、スピアーズが23―22と逆転した。
後半34分にはスピアーズが敵陣22メートル付近のブレイクダウンでボールを奪うと、FWでじわじわと前進。トライライン手前でFBショーン・スティーブンソンがタッチライン際へ長いパスを放ち、走り込んできたCTBリカス・プレトリアスがバウンドしたボールを確保してトライエリアの右隅に飛び込んだ。コンバージョンキックも成功し30―22で勝負が決まった。
スピアーズはボーナスポイントを含む勝ち点5を得て、第7節の4試合を終えた時点で暫定2位に。対するイーグルスは8点差をつけられての敗北となり、勝ち点1を逃す結果となった。
「勝てるチャンスはたくさんあった。こういうゲームを勝たないとチャンピオンを狙うチームにはなれないと思う。下を向いても仕方がないので、もう一度しっかり自分たちにベクトルを向けて準備をしていきたい」と、イーグルスの沢木敬介HCは次節の埼玉ワイルドナイツ戦を見据えた。
スピアーズのキャプテン、ファウルア・マキシは「ミスがなければ自分たちがやりたいラグビーをできる自信があった」と振り返った。ハーフタイムには、ブレイクダウンでボールを両手でしっかりプレスする、無理なオフロードパスをしないなど、細かな部分をしっかり意識してプレーに臨むことをチーム全員で共有して臨み、逆転勝利を手にした。
フラン・ルディケHCは「選手たちの対応力とリーダーシップを褒めたい」と、後半にきっちりと修正して巻き返した選手たちを称えた。