ワールドカップ 2023.10.09

ジェイミーJAPANの戦い終わる。泣き崩れた者も。「選手たちは全力尽くした。誇りに思う」

[ 編集部 ]
ジェイミーJAPANの戦い終わる。泣き崩れた者も。「選手たちは全力尽くした。誇りに思う」
ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ。7年間の重責を終えた(撮影:松本かおり)


 2016年にラグビー日本代表のヘッドコーチに就任したジェイミー・ジョセフ氏。優秀なアシスタントコーチやスタッフたちと一緒にチームを強化し、2019年のワールドカップ日本大会では史上初のトップ8に導き、勇敢な桜の戦士たちを誇らしく思った。

 2023年、ヘッドコーチの座から退くことを決め、最後の大仕事として臨んだワールドカップ・フランス大会は、残念ながらプールステージ敗退。最初に指揮を執ったのは7年前の秋に秩父宮ラグビー場でおこなわれたアルゼンチン戦だったが、最後はフランスのスタッド・ド・ラ・ボージョワールで、再び南米最強のロス・プーマスに挑んで終戦。“ジェイミーJAPAN”の戦いは終わった。

「コーチとして、これ以上多くを求めることはできない。選手たちは全力を尽くしてくれた。本当にすべてを出しきったと思う。彼らは私の後ろで泣き崩れていた」

 アルゼンチンに敗れたあと、ジョセフ ヘッドコーチは寂しそうな表情だった。
「こういった結果になったのは残念だ。我々は質の高いアルゼンチンチームと対戦した。 結果はタイトだったが、何度かあまくなった瞬間があり、いくつかのミスが自分たちにのしかかってしまった。しかし、私は自分のチームが強力なアルゼンチンチームに挑んだことを誇りに思っている」

 日本代表ヘッドコーチとして最後の指揮となってしまった。
「過去7年間の私の仕事は、代表チームを指導するだけでなく、ゲームを発展させることだった。 最初の4年間はパフォーマンスに費やし、ホームでのワールドカップで素晴らしい結果を出した。新型コロナウイルスの影響もあった過去4年間はより困難だったが、選手らは自分たちが活躍できるステージに到達することができた。チームとコーチングスタッフたちを誇りに思っている」

 後任は未定。重責を果たし終えたジェイミー・ジョセフ氏は、「次も誰かが、しっかりやってくれるだろう」と信じている。

最後となったアルゼンチン戦後、円陣を組んだジェイミーJAPAN(撮影:松本かおり)

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