W杯初戦欠場の姫野主将が大勝負のイングランド戦先発 ラブスカフニは出場停止処分明け7番
ラグビーワールドカップ2023フランス大会、勝てば準々決勝進出へ向けて大きく前進する大一番。9月17日(現地時間)にニースでイングランド代表に挑む、日本代表のメンバーが発表された。
チリ代表との第1戦を制したメンバーから、先発は4人変更。
けがのため初戦を欠場したキャプテンの姫野和樹が戦列復帰し、背番号8をつけてチームをけん引する。「パフォーマンスで自分のリーダーシップを示していきたい。自分たちのプレーをし続けるマインドセットが重要になる」と意気込む。
そして、8月のフィジー戦での危険なプレーにより3試合出場停止となっていたFLピーター“ラピース”・ラブスカフニが、ワールドラグビー(国際統括団体)のコーチング介入プログラムを受けたことで処分軽減となり、イングランド戦の出場が可能となって7番で先発することになった。
また、チリ戦はベンチスタートだったHO堀江翔太とCTB長田智希が今回はスターターとなって強豪に挑む。
チリ戦で8番をつけて両チーム最多となる19回のタックルを放ち、ラインアウトスチールも3回成功したジャック・コーネルセンは、イングランド戦はLOで先発となる。チリ戦でハードワークが光りプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたLOアマト・ファカタヴァも、ビッグチャレンジでの奮闘が期待される。
チリ戦で痛めた右膝の状態が心配されたPR具智元も出場可能となり、3番をつけて世界ランキング6位のイングランドに挑む。
「昨年のイングランド戦(11月12日 ●13-52)、スクラムは最初3本連続で相手に取られてしまい、悔しい思いをした。今回のワールドカップでいちばん目標にしていた試合。やり返す自信はある。8人でしっかり組んで、自分は下がらないようにしたい。強気で行く」
ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、「ベストのFWパックと言える。堀江は素晴らしい経験を持っている。セットプレーも強いし、経験も豊富。長田はユーティリティとして起用してきたが、チリ戦でも力を発揮していた。フレッシュな力を出してほしい」と期待する。
12番で先発する中村亮土はイングランドについて、初戦で3本のドロップゴールを含む27得点を挙げノッているSOジョージ・フォードを警戒。相手のバックスは強力なランナーがそろっており、「CTBの(マヌ・)トゥイランギを止め、モメンタムを出させないようにしたい」とコメントした。
そして、2試合連続右WTBで先発となる松島幸太朗は、「イングランドのディフェンスは結構あがってくる。それにパニックにならずに、空いたスペースを攻めたい」と述べ、初戦で14人になりながらもアルゼンチンを封じたイングランドの堅守に挑む。
▼日本代表(vs イングランド戦)登録メンバー
※ 画像をクリックするとPDFで大きく表示できます。
1.稲垣 啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/50 caps)
2.堀江 翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/73 caps)
3.具 智元(コベルコ神戸スティーラーズ/26 caps)
4.ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ/17 caps)
5.アマト・ファカタヴァ(リコーブラックラムズ東京/4 caps)
6.リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京/81 caps)
7.ピーター“ラピース”・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/16 caps)
8.姫野 和樹(トヨタヴェルブリッツ/29 caps) ※主将
9.流 大(東京サントリーサンゴリアス/35 caps)
10.松田 力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/34 caps)
11.ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京/5 caps)
12.中村 亮土(東京サントリーサンゴリアス/36 caps)
13.長田 智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ/5 caps)
14.松島 幸太朗(東京サントリーサンゴリアス/52 caps)
15.セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ/6 caps)
16.坂手 淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ/38 caps)
17.クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/14 caps)
18.ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ/27 caps)
19.ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/8 caps)
20.下川 甲嗣(東京サントリーサンゴリアス/3 caps)
21.齋藤 直人(東京サントリーサンゴリアス/16 caps)
22.ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/15 caps)
23.レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛/17 caps)