ワールドカップ 2023.09.16

けがから復活のイングランドPRシンクラーが日本戦で先発 カリー出場停止もFW3列充実

[ 編集部 ]
けがから復活のイングランドPRシンクラーが日本戦で先発 カリー出場停止もFW3列充実
3番をつけるカイル・シンクラー。日本代表とのスクラム対決は注目(Photo: Getty Images)


 今夏の不調から立ち直り、ラグビーワールドカップ2023フランス大会初戦で難敵のアルゼンチン代表を下して勢いの乗る世界ランキング6位のイングランド代表が、ニースで現地時間9月17日に日本代表と対戦するメンバーを発表した。

 先発は3人変更。プロップは左右とも替わり、1番は83キャップのジョー・マーラーが任され、副将のPRエリス・ゲンジはベンチスタートとなった。タイトヘッドは前回のワールドカップ決勝でも3番をつけたカイル・シンクラーが今大会初登場。胸部の負傷で離脱の可能性も心配されていたが、フィットネスが戻り、日本戦で先発する。

 そして、アルゼンチン戦での危険なプレーにより出場停止処分を受けたFLトム・カリーが不在となり、先週はエイトマンだったベン・アールがオープンサイドFLに移動、アルゼンチン戦は後半途中からの出場でスティーブ・ボーズウィック ヘッドコーチに好印象を与えたルイス・ラドラムが8番をつける。そして、8月下旬のテストマッチで危険なタックルをして出場停止となっていた経験豊富なNO8ビリー・ヴニポラが、「タックルスクール」とも呼ばれるワールドラグビー(国際統括団体)のコーチング介入プログラムを受けて日本戦から出場可能となり、控えメンバーに名を連ねた。

攻守ともにアグレッシブなルイス・ラドラム(Photo: Getty Images)

 8番争いに勝ったラドラムは運動量豊富で機動力があり、アルゼンチン戦ではわずか14分間の出場ながら11回タックルするなど、そのアグレッシブなディフェンスはマスタークラスと称賛され、日本のハイテンポラグビーに対抗する狙いがあるようだ。ヴニポラは後半のきつい時間帯にフレッシュレッグで入ってパワーを存分に活かす作戦か。

 同じように、ワールドカップ直前の試合での危険なプレーにより出場停止中のSO/CTBオーウェン・ファレル主将は日本戦には出られないが、アルゼンチン戦でチームを束ねたFLコートニー・ロウズが今週末もゲームキャプテンを務める。また、アルゼンチン戦で序盤にレッドカードが出て1人少ない厳しい状況になりながらも、ドロップゴール3連続成功で流れを変え、全27得点でチームを勝利に導いたジョージ・フォードが日本戦でも10番をつける。

 リザーブメンバーも充実していて、男子イングランド代表歴代最多の124キャップを誇るSHベン・ヤングスらがベンチで待機する。

アルゼンチン戦で大活躍し、イングランドに勢いをつけたジョージ・フォード(Photo: Getty Images)

 英国の一部メディアでは、「日本は初めてノックアウトステージに進出した前回のワールドカップ時ほど人々の心を魅了するようなダイナミックな戦力はない」と評したところもあるが、スピリット、団結力、粘り強い守り、そして司令塔の冷静なキックによって白星発進となったイングランド代表は、油断はしておらず、日本戦でプールステージ突破への王手を狙っている。

 かつて日本代表のFWコーチを務めたこともある現イングランド代表指揮官のボーズウィックは、対戦相手となるリーチ マイケルについて会見で訊かれ、「すばらしい選手だ。2015年のワールドカップに向けた準備で彼と一緒に仕事ができて光栄だった。彼は本当に知的な選手で、日本のラグビーの良いところ全部の中心にいる。私は彼を非常に尊敬している。しかし、我々は日曜日の夜に確実に彼を上回るパフォーマンスを見せたいという事実は変わらない」とコメントした。

日本戦へ向けて語るスティーブ・ボーズウィックHC(左)とコートニー・ロウズ(Photo: Getty Images)

<イングランド代表/vs 日本戦 登録メンバー>
1.ジョー・マーラー Joe Marler(ハーレクインズ/83 caps/33歳)
2.ジェイミー・ジョージ Jamie George(サラセンズ/80 caps/32歳)
3.カイル・シンクラー Kyle Sinckler(ブリストル・ベアーズ/63 caps/30歳)
4.マロ・イトジェ Maro Itoje(サラセンズ/71 caps/28歳)
5.オリー・チェサム Ollie Chessum(レスター・タイガース/12 caps/23歳)
6.コートニー・ロウズ Courtney Lawes(ノーサンプトン・セインツ/101 caps/34歳)
7.ベン・アール Ben Earl(サラセンズ/19 caps/25歳)
8.ルイス・ラドラム Lewis Ludlam(ノーサンプトン・セインツ/22 caps/27歳)
9.アレックス・ミッチェル Alex Mitchell(ノーサンプトン・セインツ/7 caps/26歳)
10.ジョージ・フォード George Ford(セール・シャークス/86 caps/30歳)
11.エリオット・デイリー Elliot Daly(サラセンズ/60 caps/30歳)
12.マヌ・トゥイランギ Manu Tuilagi(セール・シャークス/54 caps/32歳)
13.ジョー・マーチャント Joe Marchant(スタッド・フランセ〔FRA〕/20 caps/27歳)
14.ジョニー・メイ Jonny May(グロスター/74 caps/33歳)
15.フレディー・スチュワード Freddie Steward(レスター・タイガース/27 caps/22歳)

16.セオ・ダン Theo Dan(サラセンズ/4 caps/22歳)
17.エリス・ゲンジ Ellis Genge(ブリストル・ベアーズ/53 caps/28歳)
18.ウィル・スチュアート Will Stuart(バース/30 caps/27歳)
19.ジョージ・マーティン George Martin(レスター・タイガース/4 caps/22歳)
20.ビリー・ヴニポラ Billy Vunipola(サラセンズ/70 caps/30歳)
21.ベン・ヤングス Ben Youngs(レスター・タイガース/124 caps/34歳)
22.マーカス・スミス Marcus Smith(ハーレクインズ/25 caps/24歳)
23.オリー・ローレンス Ollie Lawrence(バース/15 caps/23歳)

PICK UP