おすすめはニースのロゼワイン。大野均さんがフランス観光親善大使に。
元日本代表で東芝ブレイブルーパス東京のアンバサダーを務める大野均さんが、フランス観光開発機構からフランス観光親善大使に任命された。
ワールドカップ・フランス大会開幕まで残り100日となった5月31日には、在日フランス大使館でおこなわれた任命式に出席。「遠征や合宿で数多く訪れ、たくさんの思い出があるフランスの魅力を発信するお手伝いができることを、心から嬉しく思います」と話した。
大野さんが初めてW杯に出場したのは、2007年のフランス大会だった。「(出場した)3大会はどれも印象深いですが、一番はフランス」と振り返る。
「フランス独特の応援、ホスピタリティが大きな高揚感を与えてくれました」
南アフリカを破るアップセットを成した2015年のイングランド大会以上の思いがあるのは、「W杯で勝ちたいと思わせてくれたから」だと言った。
「(2007年は)カナダと引き分けて、20年ぶりに負けではない結果を残せた。ただ帰国してから、勝たなければラグビーは盛り上がらないと認識させられました」
初めて日本代表入りしたときの「W杯は1回くらい出られたらいいな」のマインドが変わった場所だった。
昨年には、W杯で日本代表がプール戦で訪れる都市を2週間かけて視察。「そこでの景色や食事は、フランスの新たな一面を感じさせてくれた」という。
「なかでも、ランチとディナーに必ずワインが置かれているのは素敵な光景でした。フランスとワイン、大野均とお酒は切っても切れない関係」と笑顔を見せた。
”酒豪の均ちゃん”が勧めるのは、ニースのロゼワイン。「ニースの料理とすごく合います」。
日本代表はそのニースで、イングランド代表(第2戦・9月17日)とぶつかる。会場となるスタッド・ドゥ・ニースを見学した大野さんは、「2015年に南アフリカと対戦したブライトンのスタジアム(ファルマースタジアム)にとても似ている。芝生や客席の様子、屋根の感じとか。日本代表がここで大きいことをやってくれるのではと感じた」と期待を寄せた。
ジャパンがチリとの第1戦(9月10日)、サモアとの第3戦(同28日)を戦うスタジアム・ドゥ・トゥールーズは、大野さんも2007年にピッチに立った。
「フィジー戦で体重が7㌔減りました。ふらふらになりながら、点滴を打ってなんとかホテルに戻った。その時の記憶が蘇りました」と笑う。
「トゥールーズはフランスで一番ラグビー熱が高いまち。そこで日本代表がキャンプをするので、間違いなく背中を押してくれる」と語った。