大東大が劇的勝利で好調・東洋大を下す! ラストワンプレーの逆転PGで今季初白星。
劇的な幕切れだった。
一時は24点差を付けられた東洋大が猛追、後半残り1分で逆転に成功した。しかし、ラストワンプレーでPKを得た大東大がPGを決めて再逆転、そしてノーサイドの笛――。
10月2日に関東大学リーグ戦の第3節がセナリオハウスフィールド三郷でおこなわれ、ここまで2連勝の好調・東洋大と、まだ勝ち星のない大東大が対戦した。
大東大は開始5分にNO8リサラ・フィナウが右ヒザを負傷して退場、22分にはキャプテンのFB青木拓己もケガで神田永遠と交代、FWとBKの主力が早々に抜けるピンチ。それでも風下から有効なキックで敵陣に入り、ボールをキープして試合を優位に進め、17分にはスクラムからNO8にさがったLOサイモニ・ヴニランギがサイドアタックから東洋大の5人のタックラーを蹴散らしてそのままトライを挙げた。
25分には東洋大のハイパント処理のミスに乗じて、アドバンテージからSO落和史のパスキックを大外ライン際でキャッチしたWTBペニエリ・ジュニア・ラトゥがそのままインゴールに飛び込んで得点を重ねた。
試合の主導権を握った大東大は、30分にはラックを連取、最後はSO落から二人飛ばしでパスをもらったFB神田永遠がタックルをかわしてトライ。ゴールも決まって21-0で前半を終えた。
一方、この日2試合ぶりに先発の司令塔を任された東洋大SO土橋郁矢は「僕たちはディフェンスが得意なので、エリアを取りつつ自分たちの得意なディフェンスでそこから流れをつかもうと思っていましたが、前半は自分たちのミスでエリアが取れなくて相手ペースになってしまった」と前半を振り返る。
東洋大はチャンスはあるものの、なかなか得点に結びつけられないいやな流れが続いたが、前半終了間際、CTB大島暁がチームメイトに声をかけた。
「今日、楽しんでないな。この環境でラグビーできることに感謝して楽しむのが自分たちのチームだろ」。
「この一言でチームの雰囲気が変わりました」と齋藤良明慈縁主将は振り返る。