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大学屈指の司令塔、東海大SO武藤。日大WTB水間の突進は威力抜群
続いて関東大学リーグ戦を見ていこう。リーグ5連覇がかかる東海大では、1年時から10番を背負ってきたSO武藤ゆらぎ(3年/東海大仰星)が上級生となり充実期を迎えている。夏合宿では同志社大戦、天理大戦、慶應義塾大戦すべてに先発し、切れ味鋭いランと的確な状況判断で多くのチャンスを作り出した。みずからのリードでチームを悲願の日本一へと導くことができるか。高校時代からの同級生で総合力の高いFB谷口宜顕(3年/東海大仰星)、168cm、73kgと小柄ながら抜群の決定力を誇るWTB中川湧眞(2年/京都成章)も、パワーランナーが多い布陣の中で貴重なアクセントを与えている。
その東海大と昨季6勝1分けで並び得失点差で2位となった日本大は、FWの顔ぶれが大きく入れ替わったこともあり、BKの活躍が上位進出への条件となる。とりわけキーマンになりそうなのは、WTB水間夢翔(4年/佐賀工)だ。171cm、93kgの強靭な肉体と回転の速いピッチを生かした突進力が魅力の“ポケット・タンク”で、さまざまな局面に現れてはビッグゲインを連発する。柔らかさと速さを兼ね備えるWTBナサニエル・トゥポウ(4年/マリストブラザーズ)、独特のリズムを有するFB普久原琉(4年/コザ)と形成するバックスリーは、相手にとって脅威となりそうだ。
昨年リーグ戦3位の大東文化大では、CTBハニテリ・ヴァイレア(2年/青森山田)の名前を挙げたい。トンガ出身らしいパワフルなランニングに加え器用さもあり、今春の関東大学春季大会ではゴールキッカーを務めた。日本大戦ではひとりで3トライ4ゴールの23点をマークしており、チームの大きな得点源となりそう。4位以降の各大学にも、関東学院大のNO8ラリー・ティポアイルーテル(1年/倉敷)、流通経済大のCTB土居大吾(4年/流経大柏)、法大のFB石岡玲英(3年/御所実)ら楽しみな存在は多い。29年ぶりの1部復帰となる東洋大の新留学生、211cm、135kgのLOジュアン・ウーストハイゼン(1年/ヘルプメカールカレッジ)は、規格外のサイズで多くの視線を集めそうだ。