各国代表 2022.07.02

フォラウがゴールドから赤に変更で国際舞台復帰 トンガ代表デビューを果たす

[ 編集部 ]
フォラウがゴールドから赤に変更で国際舞台復帰 トンガ代表デビューを果たす
トンガ代表の赤いジャージーを着て入場するイズラエル・フォラウ(Photo: Getty Images)


 オーストラリア代表として73キャップを重ね、スーパーラグビーで歴代最多トライ記録を樹立するなど、世界最高峰のラグビーフットボーラーのひとりと呼ばれながら、SNSでの過激な投稿が原因でオーストラリアラグビー界から追放されていたイズラエル・フォラウが、約3年7か月ぶりに国際舞台に復帰した。

 しかし、袖を通したのはワラビーズ(オーストラリア代表)のゴールドではなく、赤いジャージー。両親の出身地であるトンガの代表“イカレ・タヒ”の一員として、7月2日にフィジーのスバでおこなわれたパシフィック・ネーションズカップ(PNC)の開幕節でデビューを果たした。

 国際統括団体のワールドラグビーが昨年末に「国の代表チームでプレーする資格」に関する規定を改正したことにより、条件をクリアした選手は一度だけ代表する国・地域を変更することが可能となったのだ

 トンガ代表となったフォラウは、シャイニングアークス東京ベイ浦安でも着慣れた15番(FB)ではなく、14番(WTB)をつけて先発出場。ブレイクダウンでも献身的にプレーし、前半22分にはゴール前でボールを手にして会場を沸かせたが、見せ場は少なかった。

 26分、フォラウはリスタートのキックオフでボールをチェイスに行った際、足を痛め、負傷交代となってしまった。

 トンガ代表は、フォラウと同じく資格変更した元ニュージーランド代表のCTBマラカイ・フェキトアとFBチャールズ・ピウタウが奮闘してチームを引っ張ったが、この試合は対戦相手のフィジー代表が圧倒。得意のランニングラグビーでファンを魅了しただけでなく、セットピースも安定して、計5トライを挙げ、堅い守りも光り、36-0と快勝した。

 なお、後半18分には東芝ブレイブルーパス東京に所属する元ニュージーランド代表のCTBセタ・タマニバルが白いジャージーの22番をつけて出場し、母国フィジーの代表としてデビューを飾っている。

 PNCのもう1試合は、サモア代表がオーストラリアAに31-26で勝利。同点で迎えた試合終了間近の後半38分、かつて日本でもプレーしたことがあるWTBナイジェル・アーウォンがインターセプトからゴールに持ち込み、これが決勝点となった。

オーストラリアAにプレッシャーをかける青いジャージーのサモア代表(Photo: Getty Images)

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