世界ランク3位のNZは好発進 ホームで同4位のアイルランドに快勝
ラグビーは国際マッチ期間に入り、世界ランキング3位のニュージーランド代表“オールブラックス”は同4位のアイルランド代表をホームに迎え、7月2日にオークランドのイーデンパークでおこなわれたテストシリーズの初戦を42-19で制した。
先制したのはアイルランド。前半7分、18フェイズを重ねてゴールに迫り、WTBキース・アールズがフィニッシュして最初のトライゲッターとなった。
しかし、ニュージーランドは21分、テンポの速いボール回しから初キャップとなったWTBレスター・ファインガアヌクの力強い走りでチャンスとなり、クイックリサイクル、FBジョーディー・バレットがゴールラインを割り、コンバージョンも成功で逆転した。
ニュージーランドはさらに30分、ディフェンスでプレッシャーをかけて相手がパスを乱すと、ルーズボールを拾ったWTBセヴ・リースが約80メートル走り切り、リードを広げた。
35分にはブレイクダウンでターンオーバーし、SOボーデン・バレットが好判断のキックでディフェンス裏に転がし、それに反応したCTBクイン・トゥパエアがトライ。
その3分後にはSHアーロン・スミスが抜け、キック&チェイスでインゴールに転がったボールを黒衣のNO8アーディー・サヴェアが押さえ、28-5で折り返した。
23点差を追うアイルランドが後半早々にCTBギャリー・リングローズのトライで点差を詰めたものの、ニュージーランドは53分(後半13分)、またもNO8サヴェアが敵陣10メートルライン付近から力強い走りで次々とタックラーを振り切ってゴールに持ち込み、会場を沸かせた。
72分には、途中出場で初キャップとなったNO8ピタ・ガス・ソワクラがスクラムからのサイドアタックでトライを記録。
守ってもしぶとかったニュージーランドは、終盤の相手の反撃を1トライに抑え、今年の初戦を勝利で終えた。