各国代表 2022.06.06

東芝ブレイブルーパス東京の元NZ代表タマニバル、資格変更可能となり母国フィジーの代表に!

[ 編集部 ]
東芝ブレイブルーパス東京の元NZ代表タマニバル、資格変更可能となり母国フィジーの代表に!
ジャパンラグビーリーグワン2022で活躍したブレイブルーパスのセタ・タマニバル(撮影:高塩 隆)


 フィジーラグビー協会は6月6日、来月開催されるパシフィック・ネーションズカップへ向けて同国代表“フライング・フィジアンズ”のスコッド34人を発表し、東芝ブレイブルーパス東京に所属するセタ・タマニバルが選出されたことが明らかになった。

 フィジーのラウトカ出身であるタマニバルは、少年時代に奨学金を得てニュージーランドの高校で学び、タラナキ、チーフスで活躍して2016年にニュージーランド代表“オールブラックス”に選ばれ、3キャップを獲得している。
 しかし、国際統括団体のワールドラグビーが昨年11月に「国の代表チームでプレーする資格」に関する規定を改正し、一定の条件を満たせば選手は一度だけ代表する国・地域を変更することが可能となり、ニュージーランド代表として最後にプレーしたのが2017年11月であるタマニバルは、「最初の代表チームで最後に試合出場してから36か月間以上経過していること」などの条件もクリアしているため、念願だった母国フィジーの代表としてプレーすることが可能となった。

 タマニバルは現在30歳。フィジカルが強くハンドスキルも高いCTBとして知られるが、名門のクルセイダーズに所属していたときはWTBを任され才能を見せた。そして、オールブラックスでのキャリアを終えたあと、フランス(ボルドー)で経験を積み、2020年から東芝ブレイブルーパスに在籍。今年のリーグワンでも活躍し、ブレイブルーパスにとって6季ぶりとなる国内4強入りに貢献した。

 今回発表されたフィジー代表メンバーで、海外を拠点にしている選手はタマニバルのほか、ラ・ロシェル(フランス)のヨーロッパ初制覇に貢献したレヴァニ・ボティアも選出。CTBでの試合出場が多いボティアだが、今回はバックロー(FL、NO8)でスコッド入りし、主将を務める。そのほか、PRエロニ・マウィ(サラセンズ)、HOサム・マタヴェシ(ノーサンプトン・セインツ)、LOテヴィタ・ラトゥヴァ(ブリーヴ)、SOベン・ヴォラヴォラ(ラシン92)、CTBワイセア・ナヤザレヴ(スタッド・フランセ)、WTBチウタ・ワイニンゴロ(トゥーロン)、WTBチョスア・トゥイソヴァ(リヨン)などヨーロッパでプレーしているスターたちも招集されている。
 スーパーラグビー・パシフィックに参戦していたフィジアン・ドゥルアからは16人が選出された。

 一方、負傷して治療・リハビリ中のCTB/WTBセミ・ランドランドラ(ブリストル)などは選考の対象外となった。

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