セブンズ 2022.05.23

トゥールーズ大会は男子フィジー、女子NZが優勝。アイルランドは初決勝の快挙、南ア首位陥落

[ 編集部 ]
トゥールーズ大会は男子フィジー、女子NZが優勝。アイルランドは初決勝の快挙、南ア首位陥落
トゥールーズ大会で優勝した男子のフィジーと女子のNZ(Photo: World Rugby)


 ワールドラグビーセブンズシリーズ2022のフランス・トゥールーズ大会(男子・第7戦/女子・最終第6戦)が現地時間5月20日から22日にかけておこなわれ、男子はフィジーが制し、女子はニュージーランドが優勝で締めくくった。

 男子のフィジーは決勝でアイルランドを29-17と下し、4月のシンガポール大会に続いて2冠目を獲得。今季は新型コロナウイルス感染症の影響でスペインの2大会を欠場したが、オリンピック連覇を遂げたセブンズ大国のレベルの高さを示し、総合ランキングは5位に浮上している。

 一方、アイルランドは栄冠獲得とはならなかったが、ワールドシリーズで初の決勝進出という快挙を達成。
 同国ラグビー協会が男子のセブンズプログラムを策定し本格的に強化に取り組んできたのは2015年からで、ワールドシリーズに常時参戦できる“コアチーム”に初めてなったのは2019年。それから強豪に挑み続けて着実に力を伸ばし、ついに世界を狙える位置にたどりついた。

準々決勝でアルゼンチンを倒したアイルランド(Photo: Mike Lee – KLC fotos for World Rugby)

 なお、今季開幕から4大会連続で優勝し、シーズン男子総合ランキングでトップを走っていた南アフリカは、トゥールーズ大会で9年ぶりに8強入りを逃して11位タイに終わり、首位陥落。前ラウンドのバンクーバー大会(カナダ)で優勝し、トゥールーズでは5位だったアルゼンチンが南アを抜いてトップに立った。

 男子の今季ワールドシリーズは残り2大会。
 トゥールーズ大会で13位だった日本は総合17位で、コアチーム残留へ向けてさらなる奮起が期待される。

 一方、女子は新型コロナの影響で今季4大会不参加だったニュージーランドが東京オリンピック金メダルの実力を示し、決勝では、第5ラウンドのラングフォード大会(カナダ)終了時点で総合優勝を決めていたオーストラリアに21-14で逆転勝ちした。
 7点ビハインドで迎えた後半早々に同点に追いつくと、終盤、キャプテンのサラ・ヒリニが力走でチャンスを作ってケリー・ブレイジアーがフィニッシュし、これが決勝点となった。

 なお、女子セブンズ日本代表は今季コアステータスを持っておらず、ラングフォード大会(4月30日~5月1日)に招待チームとして参加していた。

PICK UP