男子セブンズ日本代表はトゥールーズ大会13位 最終日はケニアとウェールズに快勝
7人制ラグビーの強豪が集う「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2022」のトゥールーズ大会(フランス)で、2日目まで苦しんでいた男子セブンズ日本代表だが、大会最終日となった5月22日、ケニア代表とウェールズ代表に連勝して13位となった。
プールAで最下位となり、9位以下の順位決定トーナメント初戦でも敗れていた日本は、13位以下のトーナメントに臨み、まずケニアを28-12で下した。
日本は序盤からディフェンスでプレッシャーをかけ続け、迎えた前半3分、ハーフウェイ付近のスクラムからショートサイドを攻め、福士萌起(日野レッドドルフィンズ)がゴールへ駆け抜け先制した。
5分にはケニアがパスを乱し、ボールを手にした石田大河(シャイニングアークス東京ベイ浦安)が約80メートル走り切り追加点を挙げた。
さらに、7分には津岡翔太郎(日本ラグビー協会)らの積極果敢なプレーでチャンスとなり、ティモ・スフィア(北海道バーバリアンズ)がパワフルに突進して21-0とリードを広げた。
ハーフタイム前に失点したものの、後半3分には石田が鋭いステップで抜けてゴールへ走り切り、追加点を獲得。
その後、ケニアの反撃を1トライに抑え、今大会初勝利となった。
そして、最後の試合となった13位決定戦では、28-14でウェールズに快勝した。
相手に先制されたものの、日本は序盤から辛抱強いディフェンスが光った。
反則やエラーも少なく、がまんし続け、前半6分、すばやくボールをつないでチャンスを作り、スフィアが左外を抜けてインゴール中央に持ち込み、7-7の同点となった。
ハーフタイム前にも好ディフェンスで相手のアタックを止め、PKを得ると速攻を仕掛け、石田が勝ち越しのトライを挙げた。
日本は後半も集中力高くプレーし続け、3分、野口宜裕(セコムラガッツ)が鋭いフットワークでスクラムサイドのスペースを抜け、追加点を獲得。
5分には石井勇輝(シャイニングアークス東京ベイ浦安)が力強くタテを突き、福士がサポート、そして津岡につなぎ、勝利を決定づけるトライとなった。
最後に、ウェールズに2つ目のトライを許したものの、日本は勝って締めくくり、1週間後のロンドン大会(イングランド)へ向けて自信をつけた。
梅田紘一ヘッドコーチ代行は、「細かいプレー選択やマインドセット含め、学びの多い大会となりましたが、最後まで足を使ってプレーすることがDay3での勝利につながったと思っています。コアチーム残留へ向けて、次の準備をしていきます」とコメントした。