ブルース。そして、ラグビーと戦争。「藤島大の楕円球にみる夢」は本日(5/2)放送
ラグビー情報番組「藤島大の楕円球にみる夢」が5月2日(月)、ラジオNIKKEI第1で午後6時から放送される。
今回は、スポーツライター藤島大氏のひとり語りをお送りする。
今季限りで活動を休止する福岡を拠点とするリーグワン3部の宗像サニックスブルースは4月30日、ホストゲーム最終戦を終えた。
番組では、藤島氏が長きにわたり観てきたサニックスのラグビーを振り返る。
「青い空と海に恵まれた宗像で魂のプレイを見せるとき、ブルース(音楽)と同じように、人を癒し、感動を与える存在となれるはず」というチーム名の通りとなった試合を語る。
それは、もっとも忘れがたいトップリーグ2016-2017シーズンの最終戦だ。
1月7日にチームの代表であった宗政伸一社長が亡くなり、気合いを入れて臨んだ1月14日のNECグリーンロケッツ戦は中継の解説をしていた。
サニックスが2点リードし、終了間際にNECがペナルティを得た場面は、観客、選手、スタッフ、みんなの気持ちが交錯した。
その時、サニックス陣内の22mライン付近右中間からペナルティゴールを田村優が狙った−−。劇的な場面を思い出す。
また、日本代表にも選手やコーチを送り出してきたサニックス。ジェイミー・ジョセフ現日本代表ヘッドコーチも現役時代にプレーした。
2015年ワールドカップのイングランド大会で、優勝候補の南アフリカを破ったブライトンでの試合において決勝トライを決めたカーン・ヘスケスは現在もサニックスに所属して活躍している。
当時、W杯で1勝21敗2分だった日本が、2度の優勝国を破ったあの興奮は、後半投入されたヘスケス選手の劇的トライによってもたらされたものだった。
今季5月8日(愛知・パロマ瑞穂ラグビー場)の順位決定戦第3節、豊田自動織機シャトルズ愛知戦で、サニックスはチームとしての最終戦を迎えることになる。
このほか番組では、ロシアが侵攻するウクライナで、3月31日、戦争により命を断たれた元ウクライナ代表主将のオレクシ・ツィブコ氏の情報とともに「ラグビーと戦争」について話す。
心にしみ込んでくるスポーツコラムのような語りを届ける。
▽番組の聴き方
ラジオNIKKEIは、ラジコのサービスを利用して、PCやスマートフォンなどで全国無料にて放送を聴ける。音楽が聴けるのは、オンエアのみの企画。
放送後、ラジコのタイムフリー機能やポッドキャストでも聴取が可能。9日の同時刻に再放送がある。動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも後日配信する。