セブンズ 2022.05.02

女子ワールドセブンズS・カナダ大会で日本はコアチーム相手に奮闘、メキシコに快勝で11位

[ 編集部 ]
女子ワールドセブンズS・カナダ大会で日本はコアチーム相手に奮闘、メキシコに快勝で11位
イングランド戦でトライを決めた原わか花(左)と平野優芽(Photo: Mike Lee - KLC fotos for World Rugby)


 ワールドラグビーセブンズシリーズ2022(女子)の第5ラウンド・ラングフォード大会(カナダ)に招待チームとして参加した女子セブンズ日本代表“サクラセブンズ”は、現地時間5月1日におこなわれた順位決定トーナメントの初戦でイングランドに敗れたものの、ラストゲームでメキシコに快勝し、11位で大会を終えた。

 コアチームには勝てなかったが、今年9月開催のラグビーワールドカップ・セブンズ2022(南アフリカ・ケープタウン大会)へ向け、貴重な経験となった。
 プールBで3連敗して最下位だった日本は、9位以下のトーナメントに臨み、第4ラウンドのセビリア大会(スペイン)で銅メダルだったイングランド相手に奮闘したものの、7-29で敗れた。

 開始から45秒でイングランドに先制されたあと、しばらくガマンの時間が続き、日本は精力的にタックルを繰り返したが、前半6分にはオフロードでつながれ失点した。
 しかし、ハーフタイム前に相手にイエローカードが出て数的有利となり、すばやくボールを動かし、原わか花が1対1を振り切ってゴールへ駆け抜けた。
 7-14で迎えた後半も日本はディフェンスで奮闘していたが、なかなか自陣深くから脱出できず、徐々に点差を広げられ、敗れた。

 それでも、最後の11位決定戦では同じ招待チームのメキシコを45-0と圧倒し、勝って大会を終えた。

 日本は序盤からアグレッシブで、前半2分、主将の平野優芽がブレイクダウンでからんでPKを得ると、速攻ですばやくボールを動かし、大谷芽生が最初のトライゲッターとなった。
 4分には梶木真凜がハーフウェイから抜けて独走。5分にもPKからの速攻で平野がゴールに持ち込んだ。
 出足の速いディフェンスでプレッシャーをかけ続けた日本は、その後も主導権を握り、ハーフタイム前にはスクラムからの攻撃で永田花菜が抜けて快走。
 後半も、三枝千晃と矢崎桜子がトライゲッターとなり、最後は永田が締めくくり、快勝となった。


<ラングフォード大会 女子セブンズ日本代表 登録メンバー>
1.中村 知春(ナナイロ プリズム福岡)
2.小笹 知美(ナナイロ プリズム福岡)
3.梶木 真凜(自衛隊体育学校)
4.三枝 千晃(北海道バーバリアンズ ディアナ)
5.水谷 咲良(東京山九フェニックス)
6.大谷 芽生(立正大学ラグビー部 4年/ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
7.平野 優芽(主将/ながとブルーエンジェルス)
8.松村 美咲(関東学院六浦高校ラグビー部 3年)
9.原 わか花(東京山九フェニックス)
10.永田 花菜(日本体育大学ラグビー部女子 4年)
11.小出 深冬(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
12.矢崎 桜子(横河武蔵野アルテミ・スターズ/青山学院大学ラグビー部 1年)
13.吉野 舞祐(日本体育大学ラグビー部女子 3年)

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