埼玉パナソニックワイルドナイツが4連勝 東芝ブレイブルーパス東京との熱闘に逆転勝ち
昨年度の国内チャンピオンである埼玉パナソニックワイルドナイツが、「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」で4連勝となった。埼玉・熊谷ラグビー場で2月19日、トップリーグ(前身のリーグ)で同じく優勝5回を誇った東芝ブレイブルーパス東京と激突し、苦しみながらも30-18で逆転勝ちした。
今年1月から始まったリーグワンで、開幕から2試合は新型コロナウイルス感染症の影響で戦えず不戦敗となっていたワイルドナイツだが、実戦では負けなしで、4勝2敗となった。
ブレイブルーパスは3勝3敗(不戦勝を含む)。
先制したのはブレイブルーパスだった。前半6分、敵陣10メートルライン手前のスクラムからの展開で、ループも使ってCTBセタ・タマニバルが抜け、パスをもらったCTBティム・ベイトマンも好走でゴールに迫り、最後はLOジェイコブ・ピアスがピック&ゴーでインゴールにねじ込んだ。
共同主将のひとりであるSH小川高廣がコンバージョンを決め、14分にはペナルティゴール(PG)で加点した。
しかし、10点ビハインドとなったワイルドナイツだが、17分、WTB竹山晃暉がカウンターで鮮やかにディフェンスを切り裂き、トライを奪い返した。
その後、両チームともPGで加点。
そして38分、ブレイブルーパスの粘り強いディフェンスに対し、ワイルドナイツはSO松田力也がドロップゴールでスコアを重ね、11-13と点差を詰めて折り返した。
後半最初に得点したのはワイルドナイツで、46分(後半6分)、カウンターでFB野口竜司が躍動してバックスがつなぎ、WTBマリカ・コロインベテがインゴールに持ち込み逆転した。コンバージョン成功で18-13となった。
だが、ブレイブルーパスの奮闘は続き、53分、ゴール前のスクラムから攻めると、ディフェンスをひきつけたSH小川からパスをもらったFB松永拓朗がタックルを外してトライ。同点に追いついた。
その後、両者譲らぬ激しい攻防が続いたが、勝ち越したのはワイルドナイツだった。69分、粘り強いディフェンスを続けたブレイブルーパスに対してゴール前で14フェイズを重ね、SO松田からの飛ばしパスを左外でもらったCTBディラン・ライリーがインゴールに持ち込んだ。
さらに、数分後にはハイパントのこぼれ球を拾った青いジャージーの11番、オーストラリア代表WTBでもあるコロインベテが50メートル以上走り切り、リードを拡大。結局、30-18で熱闘はノーサイドとなった。