ホンダヒートがレッドドルフィンズの連勝止める 九州ダービーは宗像サニックスブルースが制す
三重県の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場で1月30日、「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」のディビジョン2・第3節、三重ホンダヒート×日野レッドドルフィンズがおこなわれ、三重ホンダヒートが32-24で競り勝った。
日野レッドドルフィンズは連勝ストップ。
前節で花園近鉄ライナーズに大敗していた三重ホンダヒートも、これで2勝1敗となった。
三重ホンダヒートは序盤の先制からリードを保った。
前半10分、CTBダーウィッド・ケラーマンが敵陣深くで相手のキックをチャージし、インゴールに転がったボールを自ら押さえ先取点を獲得。34分にもゴールに迫り、最後はNO8ヴィリアミ・アフ・カイポウリが密集からピックアップしてインゴールに突っ込み、トライを挙げた。
一方、日野レッドドルフィンズは37分、モールでゴール前まで前進し、ブレイクダウン後、SH橋本法史がパスを出すと見せかけて相手のスキを突き、俊敏な動きでインゴールに持ち込んだ。
しかし、前半ラスト、危険なプレーをしたレッドドルフィンズの選手にイエローカードが出ると、直後、数的有利となった三重ホンダヒートが攻め込み、力強いレッグドライブで前進したFLポール・スクーマンがゴールライン上に押さえ、トライが認められた。
再び14点差をつけられ折り返した日野レッドドルフィンズは、後半の序盤、まだ1人少ない状況だったが、FBジャック・デブラシーニの「50:22キック」(自陣から蹴ったボールが敵陣22メートルライン内でバウンドして外に出たため、マイボールラインアウトで再開)で反撃のチャンスとなり、連続攻撃でFWが巧みにボールをつなぎ、大外にいたPRデイヤン・ファンダーウエストハイゼンがインゴールに持ち込んだ。
その後、三重ホンダヒートにペナルティゴール(PG)で突き放されたものの、日野レッドドルフィンズは55分(後半15分)、敵陣深くに入ると、モールからボールを動かし、CTBトンガ モセセが中央を抜けてトライを挙げ、コンバージョンも決まり3点差に詰めた。
しかし61分、反則を繰り返した日野レッドドルフィンズにイエローカードが出ると、数的有利となった三重ホンダヒートは5分後、NO8カイポウリがスクラムからのサイドアタックでブラインドサイドを抜け、トライ。
その後、日野レッドドルフィンズがPGで5点差としたが、三重ホンダヒートも76分に連続攻撃でPGチャンスを得、SO朴成基がショット成功で貴重な3点を追加し、勝利を引き寄せた。
同日、福岡県のベスト電器スタジアムではディビジョン3の九州ダービーがおこなわれ、宗像サニックスブルースが九州電力キューデンヴォルテクスを17-10で下している。
サニックスブルースは前半26分、敵陣深くのスクラムからNO8ジョセフ・トゥペがサイドアタックでタックラーをかわしてインゴールに押さえ、先制した。32分には攻め込んでいたキューデンヴォルテクスが落球し、サニックスブルースは自陣深くから脱出、キック&チェイスでプレッシャーをかけ、パスカットでボールを奪い返し、つないで、今季新加入のFL吉田光治郎がフィニッシャーとなった。SO田代宙士のコンバージョン連続成功で14-0となる。
追いかけるキューデンヴォルテクスは38分、テンポの速い攻撃で2対1の状況をつくり得点チャンスだったのに対し、サニックスブルースのFB屋宜ベンジャミンレイが故意にボールをはたき落としたと判定され、レフリーはイエローカードを提示し、ペナルティトライを宣告した。
14-7で迎えた後半、激しい攻防で互いに譲らず、両チームともPGでスコアを動かしたが、サニックスブルースがリードを守り切り、ノーサイドとなった。