国内 2022.01.01

常翔学園が石見智翠館に逆転勝ちで全国高校大会通算100勝! 京都成章は大阪桐蔭下し8強

[ 編集部 ]
常翔学園が石見智翠館に逆転勝ちで全国高校大会通算100勝! 京都成章は大阪桐蔭下し8強
常翔学園×石見智翠館(撮影:松本かおり)


 1937年創部で学校名が大阪工業大学高校(大阪工大高)だったときから数えて5回の日本一を誇る常翔学園高校が、全国高校ラグビー大会で史上3校目となる通算100勝を達成した。東大阪市花園ラグビー場で新年1月1日、第101回大会の3回戦として石見智翠館高校(島根)と対戦し、20-12で逆転勝ちした。

 先制したのは石見智翠館だった。前半20分にゴールに迫り、主将のFL池田柾士がすばやいピックアップからインゴールに押さえた。
 対する常翔学園は24分、同じようなシチュエーションとなってHO田中太陽がやり返し、5-5となる。

 それでも、勝ち越して折り返したのは石見智翠館で、前半ラスト、相手のミスから敵陣深くで攻めに転じると、つないでゴールに迫り、最後はLO岡崎慶喜が密集のなかに突っ込んでトライが認められた。SO崎田士人のコンバージョンも決まり、7点差をつけてハーフタイムとなった。

 追う常翔学園は、後半4分の15フェイズ重ねた連続攻撃を石見智翠館に阻まれたが、スクラムでの再開後、相手キックからのカウンターでFB為房幸之介が突破し、パスをもらったWTB神田陸斗がゴールに持ち込み2点差に詰めた。

 そして15分、常翔学園は敵陣深くでのスクラムでプレッシャーをかけてターンオーバーし、NO8ファイアガラ義信ダビデが逆転トライ。SO仲間航太のコンバージョンも成功で17-12とした。27分には石見智翠館に反則が出ると、SO仲間がPGを決めて8点差とし、勝利を引き寄せた。

京都成章×大阪桐蔭(撮影:松本かおり)

 昨年度花園準優勝の京都成章高校は、今春の全国高校選抜大会でベスト4だった大阪桐蔭高校に15-8で競り勝ち、準々決勝進出となった。

 大阪桐蔭にPGで先制され、白いジャージーの粘り強いディフェンスになかなか得点できずにいた京都成章だが、ハーフタイム前、ゴールに迫るとPR森山飛翔が突っ込んでトライを挙げ、コンバージョンも決まり7-3と逆転して前半を終えた。

 後半もしばらくスコアは動かなかったが、京都成章は16分、ラインアウトからモールで押し込み貴重な5点を追加。22分には主将のSO大島泰真がPGを決め、15-3とした。

 粘る大阪桐蔭は29分、ボールを動かしてCTB長田壮平が抜け、トライを奪い返して7点差に詰めたが、京都成章がリードを守り切り、ノーサイドとなった。

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