国内 2022.01.01

春の王者・東福岡が目黒学院を圧倒 九州勢は長崎北陽台もベスト8入り

[ 編集部 ]
春の王者・東福岡が目黒学院を圧倒 九州勢は長崎北陽台もベスト8入り
東福岡×目黒学院(撮影:松本かおり)


 春の選抜大会で優勝した東福岡が冬の花園でも圧倒的な力を見せている。新年1月1日、第101回全国高校ラグビー大会の3回戦で目黒学院(東京第2)と対戦し、67-12で準々決勝進出を決めた。

 立ち上がりは目黒学院がよかった。前半1分に敵陣深くに入り、ラインアウトからモールで押し込み先制した。

 しかし、東福岡は8分、敵陣22メートルライン内でPKを得ると、SH朝倉達弥がクイックタップから仕掛け、ゴール前でLO舛尾緑につなぎ、トライを奪い返す。PGでも加点し10-5とした東福岡は、さらに20分、自陣からLO舛尾が抜けてゲインし、SH朝倉、SO楢本幹志朗とサポートが続いてトライが生まれた。
 高校日本代表候補を多く抱えるモスグリーンのチームは、23分にはキックも使って攻め込むと、主将のFL八尋祥吾が連続攻撃をフィニッシュ。ハーフタイム前にもグラウンドを広く使って巧みにつなぎ、WTB遠藤亮真がトライを決めた。

 29-5で折り返した東福岡は、後半の6分にはスクラムから展開してCTB平翔太がディフェンス裏のスペースに蹴り、確保したWTB越智光太朗が難なくゴールに持ち込んだ。その後、多彩な攻撃で5トライを追加。

 目黒学院は後半15分にラインアウトからの攻撃でPRシオネ ポルテレが抜けてトライを奪い返したが、反撃はそこまでだった。

長崎北陽台×御所実業(撮影:松本かおり)

 九州勢は佐賀工業、東福岡に続いて長崎北陽台もベスト8入り。3回戦では御所実業(奈良)と対戦し、36-15で快勝した。

 長崎北陽台は前半4分、自陣でのスクラムからバックス展開し、FB山下暁大が抜けて大きくゲイン、パスをもらったWTB亀川友哉が走り切り先制した。
 青いジャージーは8分にも敵陣22メートルライン内に入り、LO白丸智乃祐が中央を突破しトライゲッターとなった。18分にはモールでゴールに迫ると、SH川久保瑛斗が持ち出してショートサイドを突き、WTB亀川につないでトライ。北陽台の勢いは止まらず、25分にも自陣からテンポよく攻め上がってSO大町佳生の突破でチャンスを広げ、クイックリサイクルからNO8勝矢紘史がフィニッシャーとなった。24-0とすると、27分にもSO大町がカウンターでチャンスメイクし、FB山下がゴールへ駆け抜けた。

 一方の御所実は、ハーフタイム前に得意のモール攻撃で5点を獲得。

 しかし、29-5で折り返した長崎北陽台は、後半6分にもキックを巧みに使い、テンポよくつないで瞬く間に敵陣深くに入ると、NO8勝矢が連続攻撃を締めくくり点差を広げた。

 御所実は終盤に2トライを奪い返したものの、北陽台がリードを守り切り準々決勝進出となった。

PICK UP