各国代表 2021.11.21

W杯前哨戦でパリ熱狂 フランス代表が12年ぶりにオールブラックス撃破

[ 編集部 ]
W杯前哨戦でパリ熱狂 フランス代表が12年ぶりにオールブラックス撃破
NZ戦でトライを挙げ、吠えるフランスのロマン・ンタマック(Photo: Getty Images)


 2023年に自国で開催されるラグビーワールドカップで悲願の初優勝を狙うフランス代表が、同大会で同組に入り、頂点を争う戦いでも最大のライバルになる可能性があるニュージーランド代表“オールブラックス”と11月20日にパリのスタッド・ドゥ・フランスで前哨戦をおこない、40-25で快勝した。
 フランス代表がオールブラックスに勝ったのは12年ぶり。パリで倒したのは1973年以来となった。

 フランスは立ち上がりよく、前半2分にラインアウトからモールで押し込み先制。その後、ニュージーランドにペナルティゴール(PG)で点差を詰められたが、青いジャージーの男たちは11分にも敵陣22メートルライン内へ攻め込み、SOロマン・ンタマックがディフェンスを抜けてトライを決めた。フランスの勢いは止まらず、31分にもドライビングモールでゴールに迫り、HOペアト・マウヴァカが突っ込んで加点。FBメルヴィン・ジャミネのゴールキックも好調で、24-6とリードして折り返した。

 追う展開となったニュージーランドは、46分(後半6分)にチーム最初のトライを挙げると、50分には、ブレイクダウン後、ボールを出そうとしたフランスのSHアントワーヌ・デュポンにLOサム・ホワイトロックがプレッシャーをかけてボールを奪い返し、自陣からのカウンターでCTBリーコ・イオアネが駆け上がって抜け、そのままゴールへ走り切った。

 その後、フランスにPGを決められ27-18とされたニュージーランドだったが、58分に敵陣深くに入り、HOサミソニ・タウケイアホが力強い突進でゴールに迫ると、NO8アーディー・サヴェアがピック&ドライブでトライを獲得。コンバージョンも決まり、2点差に詰めた。

 しかし、62分、ニュージーランドがキック&チェイスで再びチャンスとなったものの、カバーが間に合った相手SOンタマックがインゴールからのカウンターで左外を駆け上がり、フランスはボールをつないで瞬く間に敵陣深くに入り、ニュージーランドがたまらず反則を犯す。イエローカードが出てニュージーランドは数的不利となり、フランスはPGで加点、30-25となった。

 そして、67分にはフランスのWTBダミアン・プノーが相手のパスをインターセプトしてゴールへ走り切り、点差を拡大。フランスはその後もニュージーランドにプレッシャーをかけ続け、最後はPGで加点し、歓喜となった。

PICK UP