コラム 2021.09.03

【ラグリパWest】リーグワンへの道。東将吾 [摂南大3年生/CTB]

[ 鎮 勝也 ]
【ラグリパWest】リーグワンへの道。東将吾 [摂南大3年生/CTB]
摂南大の期待のCTB東将吾。世界を知る瀬川智広監督が「上でやれる力はある」と推奨する。コンタクトバッグを持ってくれたのは、天理高出身のPR下大迫陽斗



 小人数校から大学に進み、センターの定位置をつかんだ。次はリーグワン。最高の12チームの中で戦う希望がある。

「社会人でラグビーを続けていきたいです」
 東(あずま)将吾は言う。摂南大の3年生はサクセス・ストーリーを思い描く。

 監督の瀬川智広は断言する。
「東は留学生以外でトップチームに推薦できる選手です」
 コンビを組むのは1学年上のテビタ・タイ。トンガの20歳以下の7人制代表歴を持つ相棒とミッドフィールドをぶち抜く。

 東の長所を端的に挙げる。
「人に対する強さ。筋力レベルが高いです」
 瀬川は監督として東芝を2期6年率い、連覇を残す。7人制日本代表では5年前のリオ五輪で4位入賞。最上を知る指導者の言葉は疑いを差しはさむ余地がない。

「自信があるのはボールキャリーです。練習を重ねたら、倒れない実感が持てました。相手を半分ずらせたら、ゲインはとれます」

 練習がオフの日でもウエイトトレ。ごはんを日に1キロ、約7合ほど食べる。キロ表示で体重は90、ベンチプレスが140、スクワットは170。入学時から比べると順に16、40、50と数値を上げたことになる。

 身長は176センチ。そう大きくはないが、体は逆三角形。支える両腿は競輪選手のように太い。コーチの内部昭彦は話す。
「キックは爆発的です。どっかーんと飛んでいきます。オールブラックスのようです」
 天性でもある飛距離をその体に秘める。

 東が競技を始めたのは中学入学直後。大阪の下町、西淀川にある淀中である。それまではサッカーが中心だった。
「バレーボールをするつもりでした。ラリーを見ていて楽しいと思いました。ところが男子の部はありませんでした」
 ラグビーの顧問は東(ひがし)順一。東海大仰星から大体大に進んだ。高3時にはセンターとして同校初の全国優勝に貢献する。79回全国大会(1999年度)だった。

 高校は兵庫の芦屋学園に進む。監督は東海大出身の小澤俊介。東の仰星での1学年後輩だった。フロントローだった小澤もまた優勝メンバーのひとりである。

 芦屋学園は私立の共学校。小学校を除き、幼稚園から大学までが揃う。学校は緑濃い六甲山系の南斜面、六麓荘(ろくろくそう)にある。この国最高の住宅地である芦屋でも、最初にその名が挙がる。

 この高校の創部は9年前。県内で最も新しい。大八木淳史が特任教授で来たと同時である。大八木は同年、中学と高校の校長になった。現役時代はロックとして日本代表キャップ30を持ち、神戸製鋼などで活躍した。

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