日本戦で負傷の闘将アランウィン・ジョーンズらがライオンズ離脱決定。新主将はコナー・マレー
ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズは南アフリカ遠征を前に、経験豊富なフォワード2人を失うことになった。LOのアランウィン・ジョーンズ主将とFLのジャスティン・ティプリックが6月26日におこなわれた日本代表との試合で負傷し、ライオンズ側は彼らの離脱を発表。代わりに、同じウェールズ代表のLOアダム・ビアードとFL/NO8ジョシュ・ナヴィディが追加招集される。
アランウィン・ジョーンズはラグビーのテストマッチで歴代世界最多の157試合出場を誇り、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズは2009年から4回連続で選出されている実力者。激しいプレーでもチームを引っ張るリーダーであるため、大黒柱が抜けた穴は大きい。ジョーンズは26日の日本代表戦に、誇り高き赤いジャージーの背番号5をつけて先発したが、前半7分に負傷交代。肩を脱臼し、チームから外れることが決まった。
ツアーキャプテンは、今回が3度目のライオンズ選出でアイルランド代表と合わせて94キャップを持つ、ベテランSHのコナー・マレーが引き継ぐ。
ウォーレン・ガットランド ヘッドコーチは、「明日(27日)に南アフリカへ出発することを考えると、けがのタイミングは特に残酷に思えるが、残念ながらそれもゲームの一部。アランウィンはフィールドの内外を問わず、明らかに大きな損失となるが、コナーが代わりにチームを引っ張ってくれるだろう。コナーは卓越したラグビー選手であり、選手とコーチの両方から尊敬されている。彼は3度目のライオンズ選出で、キャプテンとして何が必要かを知っており、しっかりチームを率いると確信している。また、経験豊富なリーダーシップグループが十分に彼をサポートしてくれるはずだ」とコメントした。
負傷したもうひとり、ティプリックはウェールズ代表として85キャップを持ち、2013年と2017年のライオンズも経験している貴重な存在だった。仕事量が多い、欧州屈指のハードタックラーで今回の南アツアーでも期待されていたが、ジョーンズと同じく日本戦で肩を負傷し、無念の離脱が決定。同じウェールズ出身のナヴィディがライオンズ魂を継承する。
なお、26日にプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)のプレーオフ決勝を戦ったエクセター・チーフスの4人、HOルーク・カウワンディッキー、LOジョニー・ヒル、FL/NO8サム・シモンズ、FBスチュアート・ホッグは、27日にライオンズに合流し、南アへ向けて出発する。