【ラグリパWest】お兄ちゃん、桜のジャージー着てね♡。髙橋采絹・和花
本人の偉業は家族にとっても幸せ。妹が2人いれば、華やかさが増します。
姓は髙橋、名はたいち(汰地)。6月24日に25歳になるウイングは、初めて日本代表の合宿に呼ばれました。
今回の代表はブリティシュ&アイリッシュ・ライオンズと史上初めて戦います。アイルランドと英3チームから選抜された『世界最強』との一戦は誕生日の2日後。アイルランド代表とは7月3日に対戦します。
トヨタ自動車に所属するたいち君は、5月27日に追加召集を受けました。2歳下の妹のあやきさん(采絹)は振り返ります。
「家族のグループLINEで知りました」
本人は照れくさそう。
<あのー、急きょ代表行くことになりました笑>
母のまゆこさん(繭子)が真っ先に反応。
<まじー、おめでとう>
スタンプばんばん。一般的に「女親にとって息子は彼氏」。うれしいはずです。
あやきさんはかすかな予感がありました。
「やっぱり来たかー、と思いました」
ただ、手放しで喜ぶのは、ケガで入れ替わった江見選手(サントリー)に悪いな、と感じています。
「申し訳ない気持ちです」
社会人らしく他者を思いやる。あやきさんは、この春から建築系の積水ハウスリフォームで働いています。
のどかさん(和花)は表現力豊か。たいち君とは6歳違いの妹です。
「ほっほっほっと、犬みたいにベロ出してよろこびました。めっちゃうれしい。だってなあ、ラグビーやってた友達がいて、すごい、すごい、とほめてくれたもん」
下の妹なのに、感じは姉。
「日本代表のインスタなんかを見たら、お兄ちゃんが代表の練習着を着て走ってた。有名な選手に囲まれてる。みんなに可愛がられているんやろなあ、と思った」
のどかさんは大阪成蹊短大の1年生。観光を勉強しています。
あやきさんは龍谷大の4年間、ラグビー部でした。トレーナーをしました。
「会社にいる父の伏見の後輩の方からもおめでとう、と言ってもらえました」
一家の大黒柱のこうじさん(晃仁)は、いまは京都工学院と名前を変えた伏見工のOB。高校日本代表候補の肩書で神戸製鋼に入社、公式戦44試合に出場しました。ポジションは同じウイング。その父は息子の進化を認めます。
「あれは息子ながらすごいと思いました。内に切ったら、ウイングの習性的にもう1回内に切る。でも、たいちは外に出ました」
父が思い出すのは、パナソニック戦での3人かわしのトライです。福岡選手を前に瞬間に内へ切れ込む。トップリーグMVPに輝き、医師の道に進むトイメンを置き去り。外へ向きを変え、ライリー選手を弾き飛ばし、野口選手のタックルも振りほどきました。
大外にいるウイングへのディフェンスは内から来るので、内に切り続ければ楽。しかし、最後はあふれ出る防御に捕まる。逆に外へ出られれば、届きにくい。父の目には社会人3年目の進歩として映りました。
たいち君はこの前半16分とさらにその7分前と合わせて2トライを記録。21−48とプレーオフの準決勝敗退の中、ウイングとして一番大切な決定力を見せつけました。