国内 2021.05.16

サントリーがクボタに競り勝ち決勝進出! パナソニックと頂上対決へ

[ 編集部 ]
サントリーがクボタに競り勝ち決勝進出! パナソニックと頂上対決へ
サントリーの「らしさ」示すラインブレークでボールをキャリー、NO8ショーン・マクマーン(撮影:高塩隆)


 ラグビーの2020-2021シーズン国内チャンピオンを決めるファイナルは、今季無敗の2チームが激突することになった。
 先に決勝進出を決めたパナソニック ワイルドナイツに続き、サントリーサンゴリアスが頂上決戦への切符を獲得。東大阪市花園ラグビー場で5月16日、第58回日本ラグビー選手権大会を兼ねたトップリーグ2021プレーオフトーナメント準決勝でクボタスピアーズと対戦し、26-9で接戦を制した。
 サントリーは3季ぶりの王座奪還を狙う。

 準々決勝で対戦予定だったリコーブラックラムズに新型コロナウイルス感染症の陽性者が出て同試合は中止となり、3週間の試合間隔があいたサントリー。
 初のベスト4入りを果たしたクボタにペナルティゴール(PG)で先制されたものの、ニュージーランド代表でもあるSOボーデン・バレットがドロップゴールとPGで得点を重ね、逆転。前半33分には敵陣深くに入ってラインアウトからボールを動かし、左WTBの江見翔太がタックルをかわしてこの試合はじめてのトライを決め、14-6で折り返した。

ボールをしっかりとキープするクボタHOマルコム・マークス(撮影:高塩隆)
33分の先制トライなど、効果的にプレーしたサントリーWTB江見翔太(撮影:高塩隆)

 後半の戦いに自信を持っているサントリーは、堅守とブレイクダウンの激しいファイトでクボタにプレッシャーをかけ続け、バレットのPGで点差を拡大。終盤、執念を見せるクボタがゴールに迫ったものの、サントリーは最後まで粘り強いディフェンスを続けトライを許さず、テストマッチのような接戦を制した。

 勝ったサントリーの中村亮土キャプテンは、「クボタさんという強い相手にいいゲームができたのは、すごく自信につながります。これまで、クボタさんはすばらしいアタックでフィジカルな試合を重ねていたので、そういう相手をノートライで抑えたのは次に向けていい自信になりました。(決勝で対戦する)パナソニックさんも毎年いい試合を重ねて、すごく強いチームだと思いますので、一週間しっかり準備をして、決勝戦に臨みたいと思います」とコメントした。

 決勝は5月23日(日)、東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれる。
 新リーグに生まれ変わる前、最後のトップリーグを制すのは、最多6度目の優勝に王手をかけたサントリーサンゴリアスか、それとも、5シーズンぶり5度目の王座を狙うパナソニック ワイルドナイツか。
 日本選手権のタイトルもかかる両チームのファイナルは、有観客(上限5,000人)で開催される予定。

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