国内 2021.04.24

27-24。リコーが「チーム一丸」で接戦勝ち切る。東芝は意地の追い上げ見せるも力負け

[ 編集部 ]
27-24。リコーが「チーム一丸」で接戦勝ち切る。東芝は意地の追い上げ見せるも力負け
勝利を喜ぶ1年目(入社は2年目)のCTB栗原由太。7節から2戦連続の先発出場で勝利に貢献(撮影:高塩隆)

 リーグ戦ではNTTドコモ→神戸製鋼→キヤノンと悔しい惜敗を重ねてきたリコーが、負けたら終わりのプレーオフで勝ち切った。

 プレーオフトーナメントは2回戦を迎えた。リコー(ホワイト4位)は4月24日にパロマ瑞穂ラグビー場で東芝(レッド5位)と対戦。27―24で3点差をものにした。

「どちらが勝ってもおかしくない、厳しい試合でした」とリコー・神鳥裕之監督。「我々はこれまで接戦を落としてきたので、最終的にスコアで上回れたのはチームとしての成長です」と選手たちを称えた。

 先制トライは東芝がスムーズな流れで取った。前半3分、FW・BKともに体を当てながら前に進み、フェイズを重ねてゴール前まで迫る。最後はWTBジョネ・ナイカブラが仕留めた。

 だが前半を優位に進めたのはリコーだった。直後にPGで迫ると(3―5)、ブレイクダウンとセットプレーを制圧。ブレイクダウンではターンオーバーを重ね、スクラムでは相手のペナルティを誘い続けた。14分にはモールで押し切り逆転(10―5)。24分にもゴール前スクラムでプレッシャーをかけて、脇を突いたSH高橋敏也のトライにつなげた。

 20―5で前半を折り返したリコーは、後半立ち上がりも敵陣で攻める。アンストラクチャーの状態でSOアイザック・ルーカスがラインブレイクし、ボールを託された交代出場のメイン平が左隅に置いたように見えた。

 だがTMOの結果、猛追していたWTBナイカブラの好タックルで、直前にタッチラインに出ていた。「リコーのBKはカウンターアタックに優れているので、内側からハードに対応しようと思っていた。最後コーナーに出せたのは幸運でした」とナイカブラ。

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