サントリー、神戸製鋼、リコーがプレーオフ8強入り。NEC、三菱重工相模原、東芝は敗退。
優勝候補のサントリーと準々決勝で対戦することになったのはリコーだ。
リコーは愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でおこなわれたプレーオフ2回戦で、過去5回の優勝を誇る東芝ブレイブルーパスに27-24で競り勝ち、ベスト8入りとなった。
先制したのは東芝だった。前半2分、フェイズを重ねて敵陣深くに入り、2021年度日本代表候補のWTBジョネ・ナイカブラがディフェンスを破ってインゴールに持ち込んだ。
しかしリコーは、ペナルティゴール(PG)で得点したあとの15分、ラインアウトからモールで押し切り逆転に成功。24分には敵陣深くのスクラムで優勢となり、ボールを持ち出したSH高橋敏也がトライを挙げた。
ディフェンスでもプレッシャーをかけ続けたリコーは39分にもFBマット・マッガーンがPGで加点し、20-5で折り返した。
追いかける東芝は61分(後半21分)、ラインアウトからモールでゴールに迫り、HO橋本大吾が突っ込んでトライを獲得。64分にはパワーとスピードがあるWTBナイカブラがハーフウェイ中央から2人のタックルを破ってそのままゴールへ走り切り、3点差に詰めた。
東芝はブレイクダウンのファイトでも激しさを増し、活気づく。
そして74分、逆転を狙う東芝は敵陣深くに入り、ラインアウトからモールでゴールに迫った……。が、リコーは執念の守りでグラウンディングを許さず。
踏ん張ったリコーは逆に78分、敵陣深くに入ると、密集からこぼれたボールを手にしたSH山本昌太がトライゲッターとなり、貴重な追加点を獲得。
東芝はロスタイムに共同主将のひとりであるSH小川高廣がトライを奪い返したが、リスタートの時間は残っておらず、27-24でノーサイドとなった。
サントリー対リコーの準々決勝は、5月9日に大分・昭和電工ドーム大分でおこなわれる。