コラム 2021.03.24
【コラム】シズオカの本気。

【コラム】シズオカの本気。

[ 明石尚之 ]
この日のトレセンでは、U15はオフロードパスを練習した(撮影:BBM)

 ほかにも芝生広場1では、昨年11月に始まった静岡県ラグビートレセンが開かれた。これはU13から19までの各カテゴリーにヘッドコーチがつき、静岡のラグビー選手を一貫指導体制で育てる取り組み。中学1年生のU13と高校1年生のU16でそれぞれU15、U19とは分かれて指導するのが特徴的だ。U16のヘッドコーチであるヤマハ発動機ジュビロの古川新一普及担当リーダーはその狙いをこう説明する。
「中1や高1は入学してから夏まで試合がなかったり、練習も上級生と一緒にできなかったりする。それだともったいない。スムーズに移行できるように段階的に指導していく必要がある」
 発案者である静岡県強化ダイレクターの里大輔氏も「静岡のラグビーはまだまだ弱いが、5年、10年と大きなビジョンのもとで指導ができている」とその効果を実感している。

 トレセンの後には一般社団法人「スポーツを止めるな」の協力を得て、試合機会(東海選抜大会)の失われた高校生を救おうと東海高校交流戦が行われた。参加したのは東海大静岡翔洋、静岡聖光学院、名古屋、四日市工の4校。20分ハーフで行われたが、試合映像が配信されるなど緊張感のある試合となった。トーナメントを制したのは名古屋。立石洋一部長は「やっぱり試合は楽しいですね。多くの方々に支えられて試合ができているとしみじみ感じています」と感謝した。

 今後も静岡県のラグビー聖地化は加速していく予定だ。具体的なプランも数え切れないほどある。
 4月に立ち上げ予定の静岡県ラグビー協会の法人化は県、県ラグビー協会、ヤマハ発動機、アザレア・セブンが「四位一体」となって作っていく。
 アイルランド戦が行われた9月には大規模なラグビーイベントを開催するプランもある。

 ラグビーを「する」、「見る」、「支える」。
 全ての観点から、細部まで考えを巡らせている。
 それを実行に移すスピード感もある。

 シズオカは本気だ。

多目的運動広場には天然のスタンド(傾斜)がある(撮影:小山真司)

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