コラム 2021.03.24
【コラム】シズオカの本気。

【コラム】シズオカの本気。

[ 明石尚之 ]

 そして今回のHポールの設置は、静岡県が単なるブームで動いているわけではないことを証明した。
 星野座長はスタジアムをテストマッチなどの誘致や新設する大会で活用し、多目的運動広場などの3面を合宿や日常的に使用できる身近な場所にしようと考えている。後者は合宿誘致のためにクラブハウスやウエート場などの新設も視野に入れる。
 前者の方はすでに動きが進んでおり、5月の「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2021」第2戦はエコパスタジアムでの初開催が決まり、6月には日本代表の強化試合の開催が発表された。

 式典とともに「エコパ ラグビーフェスティバル」として3面で展開されたさまざまなイベントでも、彼らは着々と聖地への歩みを進めていることが分かった。

 式典のあとにはアイルランド大使を招いた新設の女子セブンズ大会、「鈴与・セントパトリックグリーンカップ」が行われた。
 セント・パトリックス・デー(3月17日)はアイルランドの祝祭日で、緑色のアイテムを身につけるなど世界中で催し物が開かれる。今大会はそれにちなんだ名称で、地元チームのアザレア・セブンは緑のジャージーにオレンジの靴下で出場した。
 大会にはアザレアのほか、神戸ファストジャイロ、国際武道大ラグビー部女子、日本経済大学女子ラグビー部が参加。
 清宮氏は「アイルランドとの友情の証になる。この大会がいずれ7人制の象徴のような大会でありたい」と語った。静岡は競技の入り口を広げるため、チームを作りやすい7人制を主眼に置く「セブンズの静岡」構想を練っている。

 芝生広場の2面でもラグビースクールの体験会やアザレアのチームディレクターである小野澤宏時氏考案の静岡式フットボール(ゲーリックフットボールに似たもの)交流会などが開かれた。静岡式フットボールは空間認知能力やコミュニケーションスキルが身につけられるため、教育の現場での活用が期待される。ラグビーをより身近に感じることもできる。

大会にちなんで緑のジャージー、オレンジの靴下を着用したアザレア・セブン(撮影:BBM)

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