国内 2021.03.14
パナソニックがドコモとの全勝対決制す。神戸製鋼はリコーに辛勝、キヤノン熱闘で今季初勝利

パナソニックがドコモとの全勝対決制す。神戸製鋼はリコーに辛勝、キヤノン熱闘で今季初勝利

[ 編集部 ]
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神戸製鋼のベン・スミスを止めようとするリコーのベン・ファネル(8番)と武井日向(撮影:松本かおり)

 パナソニックと同じホワイトカンファレンスで開幕から3連勝だった神戸製鋼コベルコスティーラーズは、東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場でリコーブラックラムズと対戦し、20-19で競り勝ち、こちらも全勝をキープした。
 
 神戸製鋼は前半、ラインアウトからのドライビングモールで2トライ、スクラムからの攻撃でも得点し、17-7で折り返した。
 しかし、前半36分に神戸製鋼にイエローカードが出て、数的有利で後半を迎えたリコーは44分(後半4分)、ラインアウトからモールで押し込み、FBマット・マッガーンのコンバージョンも決まって3点差に詰める。そして55分には守りで耐えたあと、自陣深くからカウンターを仕掛け、いったんは神戸製鋼がボールを確保したもののリコーがプレッシャーをかけて奪い返し、すばやくボールを動かしてLOロトアヘア ポヒヴァ大和が左隅に逆転トライを決めた。

 リコーの堅いディフェンスに対し、なかなか追加点をあげられなかった神戸製鋼は、62分に好走したCTBラファエレ ティモシーがゴールラインを割ったものの、リコーのFLジェイコブ・スキーンが懸命にからんでグラウンディングを許さなかった。65分にも2点を追う赤いジャージーが猛攻でゴールに迫ったが、黒い防御網はここでも締まり、ピンチを脱出した。

 だが68分、13フェイズ重ねた神戸製鋼に対し、リコーにオフサイドの反則があり、交替で入ったばかりの神戸製鋼SO李承信がPGを決め、逆転。
 残り時間、神戸製鋼は1点リードを守り切り、厳しい戦いを制した。

 神戸製鋼はこれで4勝0敗(総勝点18)、リコーは1勝3敗(総勝点6)となった。

 レッドカンファレンスでは、前日に4連勝を決めたトヨタ自動車ヴェルブリッツに続き、クボタスピアーズも4つ目の白星を並べた。千葉・ゼットエーオリプリスタジアムでHonda HEATに38-7と快勝し、総勝点を19に伸ばしている。

 クボタは前半4分にCTBテアウパ シオネのトライで先制し、32分には敵陣深くでPKを得ると、SH井上大介がクイックタップから速攻でインゴールに持ち込んだ。
 クボタは14-0で迎えた45分(後半5分)にもゴールに迫り、FLファウルア・マキシが腕を伸ばしてインゴールにグラウンディング。53分にはFB金秀隆がインターセプトから約80メートル走り切り、点差を広げ、終盤にも2トライを追加し、勝利を引き寄せた。
 Hondaは試合終了間際に1トライを奪い返したが、4連敗(総勝点0)となった。

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