国内 2020.12.30
優勝候補の東海大仰星が好発進。長崎北陽台、京都成章、尾道も花園で年越し

優勝候補の東海大仰星が好発進。長崎北陽台、京都成章、尾道も花園で年越し

[ 編集部 ]
早稲田実業のSO守屋大誠を止める京都成章(撮影:松本かおり)

 悲願の日本一を目指すシード校の京都成章は、2回戦で早稲田実業(東京第2)を33-0で下した。

 強風のなか、前半に風上だった京都成章は序盤から早実にプレッシャーをかけ、5分に敵陣深くでスクラムチャンスとなると、身長193センチ、体重113キロのLO本橋拓馬がボールを入れ、パックの後方から再びもらい突進、ディフェンダーを弾き飛ばして先制トライを挙げた。

 早実もLO高村凌功のビッグゲインでチャンスメイクしたシーンもあったが、京都成章の守りは堅く、キャプテンのFB辻野隼大がブレイクダウンでからみ早実のアタックを止めた。

 早実もディフェンスで奮闘したが、京都成章は27分、敵陣10メートルラインのモールから切り替えてショートサイドを攻め、WTB小林修市がゲインして敵陣深くに入ると、リサイクル後、PR森山飛翔が前進、オフロードでLO堤保澄につなぎ貴重な追加点獲得となった。

 14点ビハインドで折り返した早実は、後半3分にSO守屋大誠がPGを狙ったが、風の影響もあり、不成功で無得点のまま。その後のアタックも京都成章の堅守に阻まれた。

 逆に京都成走は後半14分、SH宮尾昌典のブレイクスルーでチャンスとなり、パスをもらったWTB中川湧眞がゴールへ走り切った。24分にはディフェンスでターンオーバーしたあと、またも快足の中川がロングランで点差を拡大。28分にはCTB松澤駿平がフィニッシャーとなり、勝負がついた。


 そして、尾道(広島)も花園での年越しを決めた。2回戦で城東(徳島)に64-5と快勝。

 尾道は前半7分、ゴール前右で粘り強くつなぎ、CTB村田佳翼がフィニッシュして先制した。10分にはキャプテンのFL森元一気が密集を抜け、PR三輪拓翔、SH赤迫幸知とつないで連続トライ。13分にはキック&チェイスで敵陣深くに入り、たたみかけ、SO澤田壮太郎がディフェンス裏に蹴ったボールをWTB山川遥之がインゴールで押さえた。15分にはCTB村田佳翼が突破して仲間とのパス交換からトライを獲得。20分にはFL森元が、30分にはWTB山川がゴールラインを割り、前半だけで40-0とし勝負を決めた。後半も4トライを追加。

 城東は大差をつけられたが最後まで精いっぱいプレーし、後半19分、ラインアウト後にボールを手にしたLO橋本青空が力強く突進し、トライを決めて全員で喜んだ。

敗れた城東だが花園で確かに輝いた。トライを決めた5番・橋本青空のもとに駆け寄り歓喜(撮影:松本かおり)


===========================
◎珠玉のラグビー書籍好評発売中!
・花園の歴史がよみがえる
『高校ラグビー 花園の記憶』
・ラグビーを愛する人たちの思いがつまった鎮 勝也さんの
『ラグビーが好きやねん』
◎第100回大会速報号 2021年1月16日発売!
『第100回全国高校ラグビー選手権大会 決算号』
===========================

PICK UP