流経大柏がシード校の関西学院を撃破！　常翔学園と中部大春日丘も3回戦進出

　東大阪市花園ラグビー場で開催されている「第100回 全国高校ラグビー大会」は12月30日、2回戦がおこなわれ、第2グラウンドの第1試合では流経大柏（千葉）がシード校の関西学院（兵庫）を倒した。ほか、常翔学園（大阪第3）と中部大春日丘（愛知第1）も3回戦進出を決めた。

　流経大柏はFWの平均体重が約100キロで、セットピースだけでなくコンタクトも強く、アグレッシブなディフェンスでも関西学院を苦しめ、26－7で接戦を制した。
　先制したのは関西学院だった。前半3分、ラインアウトからモールで押し込み得点。
　一方、流経大柏は20分に敵陣深くに入り、FWのパワープレーでHO當眞蓮がトライを挙げた。SO山下真之介のコンバージョンも決まり　7－7となった。
　その後は互いに譲らず、同点で折り返す。
　流経大柏が勝ち越したのは後半7分だった。ゴールに迫り、身長201センチ、体重118キロのNO8ディアンズ ワーナーが仲間の後押しも得てインゴールに押さえ、チームは活気づく。
　その後、敵陣で優位にプレーし続けた流経大柏は、24分、ディフェンスでプレッシャーをかけてボールを奪い返し、前進したLO田口遼馬からパスをもらったSH尾崎太亮がゴールラインを割り、貴重な追加点となった。
　流経大柏はブレイクダウンのファイトも含めディフェンスが堅く、関西学院の反撃を封じた。
　そして、最後もFWがパワープレーを繰り返してPR山崎彰大がトライを取り切り、歓喜となった。

　8季ぶりの優勝を目指す常翔学園は、鹿児島実業に67－7で快勝。
　前半3分にFB佐々木開が鹿児島実のタックルを次々とかわしてゴールに持ち込み先制すると、PGで加点したあとの16分には、スクラムからボールを手にしたSH辻時羽が抜け、NO8田中太陽につないでトライを挙げた。常翔学園は19分にも敵陣深くに入り、SO仲間航太がディフェンス裏にチップキックしたボールを自らインゴールに押さえた。21分にはFWの連続オフロードからSH辻が抜けて50メートル以上独走。23分には自陣からの連続攻撃をHO寺西翔生がフィニッシュすると、勢いは止まらず、ハーフタイム前にはWTB中村楓馬もトライゲッターとなり、前半だけで43－0と大差をつけた。
　鹿児島実は何度か敵陣深くに入るも常翔学園の守りに阻まれていたが、後半15分、WTB山口翔永のブレイクスルーでチャンスとなり、すばやいリサイクル後、SO山下毅がキック、それを必死にチェイスしたFB伊知地啓匡がインゴールに押さえ、トライを記録した。

　初のベスト8以上を目指す中部大春日丘は、新潟工業を48－5で下し、3回戦進出を決めた。
　中部大春日丘は前半3分、連続攻撃をWTB相澤俊弥がフィニッシュして先制。11分にはFL白坂佑太が敵陣深くのモールから持ち出してインゴールに突っ込み追加点を奪った。ゲームの主導権を握る中部大春日丘は、19分にもFWの力走とオフロード継続でゴールに迫り、クイックパスをもらったFB阿曽有馬がファイブポインターとなった。24分にはゴール前のパワープレーでHO萩原一平が得点。27分にもラインアウトからモールで前進したあとFL白坂が持ち出してトライを挙げ、29－0で折り返した。
　中部大春日丘は後半にも3トライを追加。
　一方、最後まで勇敢にプレーし続けた新潟工は、試合終了間際の後半29分に敵陣深くでPKを得ると、タップキックからモールを組んでバックスも加わって押し込み、トライを挙げて花園での戦いを終えた。

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