国内 2020.10.03
優勝争い4つの視点。早の連覇か、明リベンジか。天理の初登頂は。

優勝争い4つの視点。早の連覇か、明リベンジか。天理の初登頂は。

大学ラグビー、始まる! 開幕直前展望(4) 識者優勝予想&シーズン展望

[ 編集部 ]

15人中13人が残る天理には経験値がある。

村上晃一 [ラグビー解説者]

 コロナ禍で準備不足のチームが多い中、大学日本一争いは昨季までの経験値がものをいうだろう。

 早大、明大、帝京大が優勝争いの軸になりそうだが、優るとも劣らない力を持つのが天理大だ。

 経験値という視点で見ると、2018年度は全国大学選手権で準優勝、2019年度はベスト4に進出。LO,NO8アシペリ・モアラ(3年)、SH藤原忍(4年)、SO松永拓朗(4年)、CTBシオサイア・フィフィタ(4年)らの主力選手は両方に出場しており、昨季の準決勝(対早大)の先発メンバーは15人中13人が3年生以下だった。

 8月中旬に新型コロナウイルスの陽性者が複数確認され、約1か月活動を休止したが、症状のない選手がほとんどでリカバリーは早かった。熱血漢のFL松岡大和キャプテンの下、スクラムを組み込み、パスで防御を切り裂く展開ラグビーに磨きをかける。フィフィタは、サンウルブズに参加して世界レベルの突破力を証明済み。攻撃力は関東の上位校を凌駕する。悲願の初優勝をつかむ好機だ。

スーパーラグビー規格。天理大のシオサイア・フィフィタ(撮影:早浪章弘)

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