国内 2020.09.18
主体性と革新を。大久保直弥HCを携え、ヤマハ率いる堀川ビジョン

主体性と革新を。大久保直弥HCを携え、ヤマハ率いる堀川ビジョン

[ 編集部 ]

 前シーズンは6節で中止となってしまいましたが、1節でトヨタに勝ち、2節の神戸戦は12点差で敗れました。ターゲットにしていたこの神戸戦で、新しい取り組みの成果を実感することができました。かつてのヤマハだったら、大敗をしているパターンだったと思います。グラウンドにいる彼ら自身が判断をして、自分ら動いたから粘れた。私たちが目指しているチームの兆しを感じました。

 粘り強いチーム。負けにくいチームですね。

 私が敬愛する指導者に、クリストフ・ユリウス(現ボルドー・ベグル)がいます。経済力に乏しいクラブを渡り歩いては強くするタイプのコーチなのですが、彼とお会いできた時に、いろいろな話を聞きました。「潤沢な資金に恵まれないチームこそ、カルチャーを作るべきだ」「粘り強いチーム、負けにくいチームになる」。そんな言葉が印象に残っています。

 ‘19年シーズンは、これまでで最も長い準備期間を与えられたシーズンでした。57週ありました。

 チームにカルチャーを作る、そんな大きなテーマに取り組むのには、ちょうどよかった。カップ戦から、選手たちにはさまざまな負荷をかけました。メンバリングの面、リーダーシップの面。それが、身を結びつつあったので、リーグの中止は残念でしたね。

――来る‘21年シーズンに向けて、大久保HCを獲得しました。

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