セブンズ 2020.09.09
東京五輪へ向け、お役御免とはなりたくない。セブンズ愛する32歳の坂井「恩返しがしたい」。

東京五輪へ向け、お役御免とはなりたくない。セブンズ愛する32歳の坂井「恩返しがしたい」。

[ 編集部 ]
2015年のロンドンセブンズでシールド優勝のトロフィーを掲げる坂井克行(Photo: Getty Images)

 セブンズが好き。自らを奮い立たせるものは何かと訊かれ、坂井はそう答えた。
「セブンズにかかわって11年。協力してくれる家族に感謝しています。身長は172センチであまり大きくないですが、けがをしない体に産んでくれた親にも感謝したいと思います。そして、織機(豊田自動織機)の一員ですので、トップリーグよりもセブンズを優先させていただいている会社にも感謝しています。とにかく、何がモチベーションかというと、僕はセブンズが好きだという一点に尽きる。当然、シャトルズにも成長させてもらいましたが、セブンズがよりいっそう自分を成長させてくれたと思っています」

 早稲田大学の3年生だったころ、レギュラーではなかったにもかかわらず、セブンズから声をかけてもらい、ラグビー人生が大きく広がった。2012年4月に男子セブンズ日本代表のヘッドコーチに就任した瀬川智広氏(2016リオオリンピック後に退任)は、当時23歳だった坂井にキャプテンを任せ、期待された青年は国際舞台で経験を積み重ねていった。
「いろんなつらい思いもいい思いもしながら、32歳までやってこれたのはセブンズのおかげだと思っています。僕のモチベーションというのは、セブンズが好きだということと、セブンズに対して恩返しがしたい、という思いだけです」

 リオのときと同じなら、東京オリンピックで男子ラグビー日本代表の最終登録メンバーに選ばれるのは12人だ。坂井を含め、候補選手たちは熱い思いをもってチャレンジをしている。

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