国内 2020.09.09

トップリーグ新人研修会開催。酒との付き合い方、コンプライアンス、SNSなどについて学ぶ。

[ 編集部 ]
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トップリーグ新人研修会開催。酒との付き合い方、コンプライアンス、SNSなどについて学ぶ。
オンラインで開催されたトップリーグ新人研修会。写真手前はHonda HEATのヴィリアミ・カイポウリ ©JRFU


 ジャパンラグビー トップリーグは、9月9日に「2020年度 新人研修会」をオンラインで実施した。この研修会は、今年度の新人64人を対象に、トップリーグの選手として、トップリーガーの社会的責任を理解、実践していくことを目的に、午前10時~午後6時まで、休憩をはさみながら4つの講義が開かれた。

 冒頭、トップリーグの太田治チェアマンがあいさつ。
「毎年約1000人の大学4年生たちがいるなかで、トップリーグに入れる選手は1割にも満たない。皆さんは選ばれた選手たち。その自覚を持って、トップリーグでプレーをしてもらいたい」
 トップアスリートとして、身近にあるリスク、アンチドーピングなど、ひとりのラグビー選手、ひとりの社会人としての心構えなどについて説明した。

 アルコールの正しい知識を身につける講義では、サントリーBWS株式会社 経営企画部 ARS室長の鷹取えり子氏が、「Drink Smart お酒との正しい付き合い方」について説明。お酒のトラブルを防ぐために、お酒のメリット、デメリットや、酔うとはどういうことなのかなど、アルコールへの正しい知識を身につけるための講義が開かれた。

 メディアトレーニングに関する講義は、帝京大学経済学部講師の片上千恵氏が担当。ウイズコロナのメディア対応について話をした。片上氏は「インタビュー成功のための5つのポイント」「オンライン取材の注意点」などアドバイス。インタビュー時の正しい姿勢や、締めの常套句である「次も頑張りますのでよろしくお願いします」に、その選手なりのエピソードや数字、固有名詞を付け足すなど、自分の言葉で話すことの大切さを説いた。

パナソニック ワイルドナイツの島田彪雅

 研修会の最後に取材対応した齋藤直人(サントリーサンゴリアス)、中野将伍(サントリーサンゴリアス)、島田彪雅(パナソニック ワイルドナイツ)の3人は、いずれも印象に残った講義にSNSを挙げた。株式会社トレンシス上田大介代表の「選手とソーシャルメディア」と題した講義は、SNSについての概要から始まり、次にトップリーガーが置かれている現状の説明。その上で、SNSを活用する前の注意点と効果的な活用方法について、具体例を交えた解説があった。

 島田は「SNSはいい意味でも悪い意味でも、とても影響力があることを知りました。今はコロナの関係でファンの方との交流が難しいので、自分やパナソニックをより知ってもらうために、うまく活用できたらいいと思います」とコメントした。

サントリーサンゴリアスの中野将伍

 中野はコンプライアンスについての講義を聴いて、「ラグビーだけでなく私生活の面などでも気をつけなければならないことがあるのを知りました。法律などにも気をつけていかないと、選手として続けていけなくなるかもしれない。そういうことは身近にあるというのがわかりましたし、対処の仕方などを学びました」と振り返り、これから活かしていく。

 そして最後に、今シーズンについての意気込みを訊かれた齋藤は、「開幕スタメンは意識しています。サントリーで9番を着ている流選手(流大)はワールドカップでも全試合スタメンでしたし、そんな選手を抜いて試合に出ることは確実に自分のレベルアップにつながると思うので、まずはサントリーで試合に出ることにフォーカスしています。流さんという明確な目標、ライバルがいるので、最近はモチベーション高くトレーニングを積めています。ただチーム練習はまだ始まっていないので、チームのラグビーを理解しないといけないと思っています」と話した。

サントリーサンゴリアスの齋藤直人

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