海外 2020.08.15

オールブラックス入りをかけたトライアルマッチ NZで8年ぶりに伝統の「北×南」対決!

[ 編集部 ]
オールブラックス入りをかけたトライアルマッチ NZで8年ぶりに伝統の「北×南」対決!
クルセイダーズのウィル・ジョーダン(左)とセヴ・リース。南・北に分かれ対決実現か(Photo: Getty Images)


 ニュージーランドで伝統の一戦「ノース vs サウス」が復活する。
 同国の北島と南島の選抜チームに分かれて激突するこの戦いの歴史は、1897年までさかのぼる。ラグビーがプロ化されて以来ほとんどおこなわれていなかったが、8年ぶりに開催することが決まり、今月29日に81回目の伝統対決が実現する。

 この試合は、ニュージーランド代表“オールブラックス”の選考を兼ねたトライアルマッチともいわれており、2023年のワールドカップで王座奪還を目指すラグビー大国の新しい世代の有望株たちにも注目が集まる。

 会場として予定しているのはオークランドのイーデンパークだが、同市では新たな新型コロナウイルス感染者が確認され、感染拡大防止のため警戒レベルの高いロックダウン(人々の外出や行動を制限する措置)が8月26日まで続けられることになっており、会場が変更される可能性がある。

 この伝統の一戦に参加する選手は8月18日に発表される予定。次のワールドカップを見据えてオールブラックスの中心になりそうな選手はもちろん、6月中旬から2か月間開催されてきた「スーパーラグビー アオテアロア」で活躍し、セレクターの目に留まった選手たちが選ばれる。

 北か、南か。チーム分けの基準は、生まれた場所ではなく、選手が最初にプレーした地区代表チームを基に分けられる。
 例えば、世界的スターのボーデン・バレットは北島のタラナキでデビューしたので「北チーム」。弟のジョーディー・バレットは南島のカンタベリーでキャリアを始めたので「南チーム」となる。スーパーラグビー アオテアロアで優勝したクルセイダーズの選手の多くはカンタベリーカルチャーで育っているので「南チーム」に入るが、クルセイダーズが誇るトライゲッターのセヴ・リースは北島のワイカトでプロ選手としての第一歩を踏み出しているので「北チーム」に入ることとなる。オールブラックス復帰を目指すダミアン・マッケンジーは、国内最南端のインバーカーギルで生まれ、高校時代を同じ南島のクライストチャーチで過ごしたが、ワイカトでシニアキャリアをスタートさせたので「北チーム」の一員となる。

 そして、注目されるオールブラックスのメンバーは、この伝統の一戦の翌日に発表される予定。

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