海外 2020.08.09
サンウルブズよ、ありがとう。サンウルブズよ、永遠に。

サンウルブズよ、ありがとう。サンウルブズよ、永遠に。

[ 編集部 ]
ヒト・コミュニケーションズの安井豊明社長。すぐ左後ろが大久保直弥HC(©JSRA photo by H.Nagaoka)

 チームのメインスポンサーを務めた株式会社ヒト・コミュニケーションズの安井豊明 代表取締役社長のあいさつも、サンウルブズ愛にあふれていた。
「思い起こせば5年前、結成記者発表の10日くらい前に、サンウルブズのチームスポンサーになってもらえないかという話をいただきました。聞くに、ワールドカップの日本代表の強化を目的に、日本で初めてとなるプロチームを結成して、世界最高峰のスーパーラグビーに参戦するんだという。私もラガーの端くれとして、夢のような話をいただきました。そのときの胸の高鳴りはいまでも忘れることができません」

 大分舞鶴高校、福岡大学でラグビーに熱中した安井社長は、悩んだ末にスポンサーを引き受けた。
 しかし、本当にファンが応援に駆けつけてくれるのか、ホームの秩父宮ラグビー場は観客でいっぱいになるのか、心配の船出だったと振り返る。ふたを開ければ、2016年2月27日に秩父宮でおこなわれた記念すべき初戦は、ほぼ満員の1万9814人が詰めかけ、応援ジャージーは試合前から完売、大盛況となった。

 サンウルブズはいくつかの変化をもたらしたと安井社長は言う。
「ひとつは、秩父宮をはじめとしたラグビー場の風景の変化です。ジャージーを着て楽しそうに家族で応援に来てくれる風景や、若い女性たちのグループなど、いままでラグビーのスタジアムでは見ることができなかった風景がありました。そして、『Awoooo』というおなじみの遠吠え。そこには、心底ラグビーを楽しむというファンの姿があったように思います。サンウルブズは私たちにラグビーの楽しさを教えてくれたのではないかと思っています」

PICK UP