国内
2020.08.03
青森県の代替大会では、ヤマダが大勝! 青森県高校夏季大会
校内の3年生はすでに連日の講習(校内の受験勉強対策)に通い詰め、受験勉強の夏・本番の様相。凛太郎さんはチームメートと一緒に部活動との両立に努めてきたが、3月の段階から各大会の中止が相次ぎ、先が見通しづらい状況になった。
春の総体が中止になり、県内の先生たちは代替大会について早々に話し始めていた。
「春が中止になっても、夏には花園予選がすぐやってくる。この不安定な時期に、無理に開催しなくてもいいのでは」が最初のトーン。しかし、県内にはさまざまな理由で「春引退」をする選手たちがいることが共有されると、強豪校の先生方も漏らさず賛同し「なんとか、その子たちのためにも代替大会を開こう」と素早く判断、実行した。
受験を控えた3年生である凛太郎さんが出場した「八戸合同(八戸、名久井農、八戸工大二、八戸高専)」は1回戦で、5-24で敗れ、大会を終えた。戦った十和田工とは、個々のレベルの差を感じたという。
「試合の1週間前はすごく雰囲気が良かったのですが、きょうはまったく(チームとして)力を出せませんでした」
凛太郎さんは大会終了後の翌週早々、同じ3年生部員と一緒に、顧問の先生、そして合同校の先生を訪ねた。今後は、勉強に専念することを報告したという。
「花園予選には出ません。周りの生徒が勉強に集中している中で、部活動と勉強と、両方を追い続けるのが、かなり厳しく、しんどくなった」
花園予選は9月頭にはスタートするのが常だ。わずか5週間ほど。この時期の受験生にとっていかに時間が重いかを物語る。両立のためのこれまでの苦難もうかがえる。