男子7人制日本代表候補が4か月ぶりに合宿 東京五輪へ向け岩渕HCはレメキ招集に前向き
目標とする東京オリンピックでのメダル獲得へ向け、今後、貴重な強化の場となるのが、強豪国と一緒に世界中を転戦するワールドセブンズシリーズ。男子セブンズ日本代表は昇格をかけた大会を勝ち抜きコアチームとして来季シリーズに参加する。
例年、12月上旬(または11月下旬)から6月上旬(または5月下旬)にかけ約半年間にわたって開催されるワールドセブンズシリーズは、コロナ禍、来季のカレンダーはまだ決まっておらず、不透明な状況だが、岩渕ヘッドコーチはスケジュール通り開催されない場合も想定して強化計画を立てていくことが大事だと語った。
「国際的な移動が制限されているなか、(日本からの渡航者に対して)到着してから2週間の自主隔離がなく受け入れてくれる国も出てきているので、すでにいくつかの国と協力について具体的な会話を始めている。そういう話をしていても、それができるかどうかは今後の状況にもよるが、なるべく目標を立てて、選手たちがそこに向かっていけるような強化計画にしていきたい」
東京オリンピックが1年延期になったことで、前回の2016リオ・オリンピックでキャプテンを務めてベスト4に導いた桑水流裕策や、経験豊富な橋野皓介、山内俊輝が第二次オリンピックスコッドから離脱し、医学の道に進むことを選択したワールドカップ2019ヒーローの福岡堅樹も東京オリンピックを断念したが、これについて岩渕ヘッドコーチは、影響は大きいことを認める。
「しかし、チームとしては前に進んでいかなければいけない。代表チームというのは、どんな代表チームでも人が替わっていくものだと思うので、どのような状況になっても、いま一緒に戦える選手で前に進んでいこうと考えている」
リーダーシップについては、2年くらい前から、ベテランやそれまで中心にやってきた選手だけではなく、若手にも自覚をもってチームを引っ張ってもえらえるように進めてきた。着実に経験を積んでいる選手たちが、いなくなった選手たちの穴を埋めるような活躍をする存在に1年後にはなってくれると指揮官は期待している。
「福岡は非常に能力が高い選手だと思うし、オリンピックに向けても戦力のひとりになりうる存在だったが、彼に匹敵するような能力のある選手はたくさんいると思っている。明日、明後日にも、と急には難しいかもしれないが、1年後に向けて、オリンピックの舞台でも活躍できるような選手を育てていきたい」