NZアオテアロアでブルーズ優勝遠のく2敗目 チーフスは24点リード守れず5連敗
ニュージーランド国内大会の「スーパーラグビー アオテアロア」は、7月19日までに6節が終わり、2位のブルーズはハリケーンズに逆転負けして2敗目を喫し、試合がなかった首位クルセイダーズとの差を詰めることはできなかった。
前節でクルセイダーズとの全勝対決に敗れたブルーズは、18日にウェリントンでハリケーンズと対戦。
昨年のワールドカップスコッドから落選したハリケーンズのCTBンガニ・ラウマペがニュージーランド代表復帰へアピールするようなパワフルランを披露した一方、ブルーズは新加入の世界的スターであるFBボーデン・バレットが古巣相手に今季初トライを挙げるなどし、15-15で折り返した。
後半もシーソーゲームとなり、ブルーズが63分(後半23分)にドライビングモールで勝ち越したが、ハリケーンズは試合終了5分前にモールでやり返してインゴールに押し込み、同点。そしてコンバージョンキックを、兄と色違いの背番号15をつけたジョーディー・バレットが決め、ハリケーンズが29-27で激闘を制しホームのファンとともに歓喜した。
これで両チームとも3勝2敗。総勝点13のブルーズが2位で、3位のハリケーンズは総勝点を12に伸ばした。
なお、今大会はプレーオフがなく、全5チームがホーム&アウェイによる2回戦総当たりのリーグ戦(1チーム8試合実施)で優勝が決まるため、4勝0敗(総勝点18)のクルセイダーズが優位となっている。
19日にはハミルトンでチーフスとハイランダーズが対戦し、唯一未勝利のチーフスがホームのファンの前で奮闘したが、24点リードをひっくり返され、31-33で逆転負けした。
チーフスは後半開始早々に力強いモールドライブでこの日のチーム4トライ目を挙げ、31-7と大きくリード。しかし、ハイランダーズはニュージーランド代表の9番でもあるアーロン・スミスの活躍などで徐々に点差を詰め、5点ビハインドで迎えた試合終了間際、FWがモールでゴールに迫ったあとSHスミスが持ち出し、完璧なタイミングでパスを受けたCTBシオ・トムキンソンがディフェンスの間を抜けて同点トライ。ポスト近くからのコンバージョンをSOミッチ・ハントが確実に決め、劇的な逆転ゲームとなった。
ハイランダーズは2勝3敗(総勝点10)、チーフスは0勝5敗(総勝点4)となった。