松島がフランスラグビー挑戦の思い語る。「積み上げたものがある。自信はある」
松島が加入するクレルモン・オーヴェルニュは、1911年創部で100年以上の歴史がある。トップ14で優勝2回、ヨーロッパ王者を決めるチャンピオンズカップでは直近の10年間で3度も決勝進出を果たした強豪だ。2019-2020シーズンのヨーロピアン・チャンピオンズカップは新型コロナウイルスの影響で準々決勝前に中断したが、クレルモンは8強入りしている。
そんなチームを選んだ理由について、松島はこう語った。
「まずはチームとして温かく迎え入れる、ということを聞きました。自分が早く溶け込める環境にしたいと思っていたので、そういったところでこのチームが良いのかなと思いました」
移籍については、2019-2020シーズンまでサンゴリアスに3季在籍したマット・ギタウに相談したという。オーストラリア代表として103キャップを誇る世界的スターのギタウは、フランスのトゥーロンでプレーした経験がある。
「僕が交渉していたチームの中でどのチームの印象が良いかと聞いたり、このチームはこういうチームカラーだとか、そういうことを聞いたりしました」
日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチには移籍を発表する前に連絡をし、「それは良い判断だ」と返事をもらったという。フランスへ行ってからも、けがをした場合や、どれくらいのゲームタイムだったかなど、コミュニケーションをとっていくことを確認した。
フランスは、次回(2023年)ワールドカップの開催国でもある。そこへ向けての気持ちを訊かれると、松島はこう言った。
「2019年のワールドカップ後は、完全燃焼という感じが少し出たので、あまり意識せず徐々にターゲットにしていこうという気持ちです」
まずはフランスで挑戦したい。
「たくさんいろんな舞台でラグビーをやってきて、積み上げができているので、そういった部分で自信はあります。不安については、いま全然身体を動かしていないので、それがどう影響してくるのかという、そっちの不安が大きいです」