セブンズ 2020.02.03

男子日本は奮闘するもシドニーセブンズ1分3敗。フィジーが同大会初制覇

[ 編集部 ]
男子日本は奮闘するもシドニーセブンズ1分3敗。フィジーが同大会初制覇
スコットランド戦でトライを挙げた山内俊輝(撮影:出村謙知)


 ワールドラグビーセブンズシリーズで強豪相手に貴重な経験を重ね、確実に成長していると思われる男子セブンズ日本代表だが、2月1日、2日にシドニー(オーストラリア)でおこなわれた今季第4ラウンドは、1分3敗、勝利なしという結果に終わった。

 初日にオーストラリアとアメリカに敗れていた日本は、大会2日目におこなわれたプールCの最終戦でスコットランドに挑み、21-21で引き分けた。
 日本は立ち上がりよく、前半2分にジョセ・セルがゴール前へ切り込み、オフロードパスをもらった加納遼大が先制。4分には林大成の出足鋭いタックルでボールを奪い返し、津岡翔太郎が突破、山内俊輝につないで連続トライとなった。
 瞬く間に同点にされたものの、ハーフタイム前、リスタートのキックオフで身長196センチのセルがボールを確保し、オフロードパス受けた野口宜裕がゴールへ走り切り、21-14とリードして折り返した。
 後半はしばらくスコアは動かなかった。しかし、試合終了間際、スコットランドが自陣深くのラインアウトでロングスローインからスペースを突いてチャンスとなり、つないでそのままゴールへ走り切り、コンバージョンも決まって同点。日本は勝利を目前にしながら引き分けに終わった。

走りと空中戦で魅せたジョセ・セル(撮影:出村謙知)

 プール戦の成績により、13位決定戦に臨むこととなった日本は、最後にスペインと対戦。
 前半、日本はほとんど自陣でのプレーを強いられ0-14で折り返したが、後半5分、セルが軽快なフットワークでディフェンダーを翻弄し、津岡につないでトライを挙げ、コンバージョンも決まって7点差とした。
 そして終了間際、日本は中川和真が自陣深くから抜けて独走状態となり、同点に追いつくかと思われた。しかし、自陣のインフィールドで出血治療を受けていたスペイン選手が中川の死角から出てきて強烈なタックルを放ち、中川はダウン。日本は急いでサポートに駆けつけたがブレイクダウンで反則をとられ、このビッグプレーによりスペインが逃げ切り、日本は14位に終わった。

 優勝したのはフィジー。決勝は南アフリカと対戦し、雨の影響もあってハンドリングが難しい試合だったが、12-10で競り勝ち、シドニーセブンズ初優勝となった。
 フィジーは今季1冠目で、総合ランキングは5位につけている。

シドニーに多くのファンが詰めかけ、声援に応えたフィジー(撮影:出村謙知)

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